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【映画レビュー】「入国審査」が想像以上に面白い!衝撃のラストがえぐい【ネタバレあり】

映画・ドラマレビュー
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こんにちは。Nagiです。

当サイト(Nagi Rhythm)は現在1500記事以上投稿をしており、過去に様々な映画やドラマのレビュー記事をご紹介させていただきました。

昨夜遅くに「2025年だけで映画を何本見ているのだろう・・・」と数えていたら108本でした。既に100本ノックは終了しているので、今年も引き続き150本目標に様々な映画に触れていきたい所存。

さて、前置きはこれくらいにしておいて映画「入国審査」がとても自分好みの作品だったのでご紹介します。

結論からいえば「海外に一人で旅したことがある人」ならめちゃくちゃ面白い作品だと思いました。ここまで人を不快にしてくれる作品は珍しく、衝撃のラストがとても自分好みでした。

今回の記事では以下の3点についてピックアップしました。

  • 入国審査のあらすじ
  • 人を不快にさせる天才的映画
  • たとえ小さな嘘でも付いてはいけないと思える

それでは上から順に解説します。

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入国審査のあらすじ

公式より引用すると以下の通りです。

移住のために、バルセロナから NY へと降り立った、ディエゴとエレナ。エレナがグリーンカードの抽選で移民ビザに当選、事実婚のパートナーであるディエゴと共に、憧れの新天地で幸せな暮らしを夢見ていた。ところが入国審査で状況は一転。パスポートを確認した職員になぜか別室へと連れて行かれる。「入国の目的は?」密室ではじまる問答無用の尋問。やがて、ある質問をきっかけにエレナはディエゴに疑念を抱き始める―。

ネタバレなしで簡単にストーリーの感想をまとめると、以下の通りです。

  • ただただ愛を確かめられただけ・・・?
  • とにかく不快感がやばい
  • なんでこんな上から目線・・・?
  • いつまでもクリーンな状態でいたくなる。人生においてやましいことは徹底的に排除したい。
  • 可愛い嘘ならまだしも、ついたらだめな嘘は絶対によくない
  • 別にやましいことはないのに、直前で待ち構える審査のドキドキ感がとにかくリアル
  • 2人の関係性が微妙に尋問によって変わっていく様に目が離せない

移民として外国に入国するとはどういうことか、軽い憧れでは済まない「海外移住」の現実を突きつけてくるような作品だと思いました。

忙しい人、シンプルな映画が好きな人にも良い

77分というコンパクトさが良いし、登場人物もほぼ変わらないから覚えやすい。なんなら景色・場所も変わらず、ずっと空港の別室だけです。ワンシチュエーションドラマというのも、変に脳みそをほとんど使わないのでとても良かったと思いました。

さて、ここからネタバレ注意です。

人を不快にさせる天才的映画

ちょうど僕自身も先月の頭に「フランス」と「スペイン」に一人旅に行ったので、「実際に入国審査をした経験」があったからこそ余計にリアルに感じる作品でした。

そして、改めて「別室に連れていかれなくてよかったぁ・・・」とふと胸を撫で下ろしてしまうのは言うまでもありません。

何を隠そう、この夫婦であれば2人だけど、僕の場合は完全に1人なわけなので「異国の地で尋問」はさすがに気が滅入りますよね。

特に、別室に呼ばれて3時間くらい経過して(この時点で次の便に間に合わない)ようやく順番が来ますが、荷物をしつこくチェックしたり、なにかの液を吹きかけたり、麻薬犬を連れてきたり明らかになにか「疑われている」シーンもたまらなくリアルで、良い意味で不快感MAX。

もし自分がこの立場ならどういう極度のストレス状態に違いありません。

ダンサーなら踊ってくれ

移民となると職業から何から何まで根掘り葉掘り聞かれる、とのことですが本作では「ダンサー」というだけで「じゃあ目の前で踊ってくれ」というシーンが衝撃的でした。

結局踊ろうとするギリギリのラインで「いや、やっぱりいいよ」と止められるのですが、このシーンも「え、移民ってだけでここまでやるの?」と思わせるくらいのリアル感。結局試されただけかい、みたいな。

通常であれば職員も面倒だし「機械的」にどんどん進行するはずなのに、こんな圧迫面接はもはや不自然なレベル。

実際にXで調査をすると、多くの人が絶賛されていたのが印象的です。

たとえ小さな嘘でも付いてはいけないと思える

結局ディエゴ(男性側)がビザをとるためだけに、二股をかけていたことが判明。

僕自身が見るからに常に「自信満々で受け答えはちゃんとしている」ように見えたし、嘘をつきそうにない見た目なのに、途中からどこか落ち着きがなくて挙動不審っぽいところが演者のすごいところでした。まじでリアル。

自分なら生まれ変わってもこんな芝居はできないだろうとしみじみ。

極度のストレス状態に陥ったら人はどうなるのか

尋問というかほぼ圧迫面接によって、どんどん二人の化けの皮が剥がれていき、「二人が付き合うまでに、実は男性側が婚約相手がいたとかいないとか、そういう小さな嘘」から二人の関係がどんどん変わっていく心情に目を離せませんでした。

どれだけ近しくてラブラブなカップルでも見えない部分はある

親友・恋人など近しい相手であっても、どこかに「知られざる部分」があることを、入国審査という極限状態を通して実証して見せたというわけです。

なぜなら「会社の面接」であれば多少話を盛ろうが問題なくとも入国審査であれば絶対に嘘をついてはいけないからです。

嘘をついた場合、入国拒否となって航空券代も自己負担、一時的に収容施設にブチ込まれたり刑事罰になったり、自分の身にも危険を及ぼす場合があります。

そして衝撃のラストでは審査員(?)がなにも語らず、観客に丸投げして「アメリカへようこそ!」でブチン!と切れる爽快感が最高でした。

シンプルイズベストな映画

調べてみると、

  • 上映時間77分
  • 撮影期間17日
  • 製作費65万ドル

という観るのも撮るのもコンパクトながら世界中で20以上の賞に輝くという、驚異的なコスパの映画だそう。こういう実生活の延長とも捉えることができる作品は「明日は我が身」と気が引き締まって良かったです。

まとめ

いかがでしたか?

本日は映画「入国審査」がとても自分好みの作品だったのでご紹介しました。

改めて結論をお伝えすると「海外に一人で旅したことがある人」ならめちゃくちゃ面白い作品だと思いました。

今回の記事では以下の3点についてピックアップしました。

  • 入国審査のあらすじ
  • 人を不快にさせる天才的映画
  • たとえ小さな嘘でも付いてはいけないと思える

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