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【完全に死を覚悟した】31歳独身男が富士山登山をした結果【超悪天候】

一人旅
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こんにちは。Nagiです。

当サイト(Nagi Rhythm)は現在1500記事以上更新をしており、過去に様々な30代独身男の一人旅についてご紹介をさせていただきました。

本日はタイトル通り「ついに念願の夢だった富士山に登ってきた」ので記事にさせていただきます。

いきなり結論を一言でお伝えすると当たり前かもしれませんが、ほぼ台風の中登山をしたということもありめちゃくちゃキツかったです。想像以上に準備不足だったのも反省。※前回記事参照。

もしこれから富士山に登られる方にも向けて、ぜひ参考になればと思い以下の3点についてピックアップをさせていただきました。

  • 睡眠不足は悪、準備不足も悪
  • 想像以上にお金を使うが、一生の思い出になる
  • 極限状態を経験することで、また一歩成長ができる

最初に注意をしておきますが、今回の記事は「非常に長い」です。それでは上から順に解説をしていきます。

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睡眠不足は悪、準備不足も悪

睡眠不足について

まず僕の場合、「ひろゆき東出アフリカ編」の影響から「あまりに日本は恵まれすぎている」と日々考えているのもあって自分に喝をいれるためにも前日「夜行バス入り」をしました。

まずここが間違いであり、いくら自分に喝をいれるためであっても山を舐めてはいけない。ましては日本で1番高い富士山なわけで、体調を崩すのに決まっている。

事前に8時間睡眠はマスト

仮に学生でどれだけ金銭面でキツかったとしても、「前日入りしてホテル宿泊は徹底すべき」だと思いました。事前に8時間睡眠はマスト。僕の場合は夜行バスで1時間睡眠だったこともあって死にかけです。

さらにいえば後述をしますが、富士山にはホテルなんてものはなく「小屋(ほぼ犬小屋)」しかありません。そのため2日間で1時間睡眠になってしまいます。せめて2日で8時間睡眠ならまだしも、僕の場合は2日で1時間睡眠。

なんとか気力だけで山頂まで登りましたが、下山中はあまりの集中力の切れ方から歩きながら眠りそうになる状態でした。

準備不足について

僕は前回「【富士山登山】ミニマリスト前日に用意した荷物まとめ」のような完全に山を舐め腐った記事を書いていました。しかし完全に撤回をさせてください。準備はめちゃくちゃ必須です。

具体的にお伝えすると以下の通り。

  • まず自分だけ登山用バッグではなくコーネリアンタウラスのレザーバッグ←完全にアホ
  • 次に自分だけ登山靴ではなくアシックスのランニングシューズ←まあまあアホ
  • 登山用なのにDITAのサングラス←壊れても知らんよ?
  • 自分だけ登山用トレッキングポールなし←自分はなんとかいけたけど絶対にある方が良い。命に関わるシーンもある
  • 自分だけヘッドライトなし→夜中に起きて再度登る時死ぬ
  • 雨があまりにやばすぎて着替えが全部貫通してしまった。今後は絶対にジップロックに着替えや貴重品をいれる

簡単にお伝えするとこれほど反省点がありました。

前回記事では「レインウェアすらいらんのでは?」というくらい舐めていましたが、レインウェアすらも大雨で貫通してしまい下着までびっしょり。こんな大雨は人生で初めてでした。

小学校のときや中学校のときに外で部活をしていたときに、大雨で中止になるようなレベルのものではなく、富士山という高い位置での雨は本当に命の危険を感じました。

ガチの反省:ミニマリストだからといって物をケチってはいけない

今回思ったのが「バッグは1つしか持たない」「1回しか使わないのであれば買わない」という美学もいいかもしれませんが、せめてシーンに応じてレンタルするか買うかすべきでした。

僕の場合は完全に中二病連発でそちら側の人間であり、普段使いのバッグでいきましたが1400人ほど登山したようですがそんなバッグの人は1400人中1人でした。

「防水スプレーを振りまくっていたら大丈夫だろう」と安易な考えがきっかけで、このバッグのせいで着替えも全部ないため後々低体温症にもなりました。

これらのことから、どれだけ1個しか持たない主義の人であっても必ず登山用のバッグや服、その他諸々の準備は必要です。

想像以上にお金を使うが、一生の思い出になる

このセクションでは、まず1日目のことからご紹介をしていきます。

まず夜行バスで山梨まで行って(この時点で死にそう)、朝10時ごろ到着。そしてさらにバスに乗り換えて富士山の5合目まで一気にいきます。この時点でも交通費が結構かかりました。

5合目の時点でもラーメンが既に1400円。高すぎ。

だけどこれも物資を運んだり、多額の人件費のせいでしょうがないのかもしれません。

トイレも100円

借りましたが、やはり山ということもあって水もほとんど流れていない状態。手を洗う部分もまともに手を洗えないほど「チョロチョロ」とした水しか出ません。

そしてこの時点で雨もやばい状態

「え、これ本当に登れるの?」てレベル。

既にこの時点で防水スプレーを死ぬほど降っていたランニングシューズは小学生の頃水たまりを踏んだときレベルに浸水でメンタルがやられています。そんな状態でスタート。

もはやここから写真がほとんどないのは「あまりの雨風で生きるの必死」ということです。しかもスマホを少しでも出せばいくら防水であろうが浸水してしまうレベルなほどの見たことない豪雨でした。

実際に僕自身が登った日の前後で多くの死者が出ていました

今回登って思ったのが間違いなく、普段から筋トレやランニングなどトレーニングをしていなければ登山できません。命に関わるレベルだったので諦めましょう。

一歩でも踏み間違えたら死ぬシーンもありますし、想像以上に危険です。特に岩場はまじで命に関わるくらい足の踏み場が悪いです。足の筋肉やバランス感覚が悪い人だと本当に大怪我します。

少し余談:スマホの電波も全くないので強制的にデジタルデトックスができる件

もはや脳死状態でひたすら崖を登ったり、足場の悪い山を歩いていくのですが、ふと「スマホのない時代ってこんな感じだったな」と思った瞬間がありました。

歩きスマホなんてもちろんできないコンディションで、少しでも歩きスマホなんてしたらスマホを落としてしまう道のりですし、足の踏み場を外せば死にます。というかそもそも電波が入らないのでネットをすることさえもできません。

最初はすごくストレスを感じましたが、完全にインターネットから世界を遮断して体を動かすというのはこんなに気持ちが良かったのか、と感じた瞬間でもありました。

ちなみに宿泊をした小屋でも一切電波がなく、低体温症の自分自身と本当に見つめ合うだけ。いつ死ぬかも分からない極限状態を実感します。

話を戻して6合目あたり

このへんだとドリンクが大体500円くらいだったりお菓子が600円くらいですね。この雨の跡を見るだけでも相当であることがわかります。

あまりの雨で、いつの間にかスマホが誤動作をしている写真も。以下2枚参照。

先ほどもご紹介をしましたが、写真だと全く伝わりませんが「人生で1番すごかった豪雨」ということもあってスマホが水没するレベルなほどでした。

1日目はこのまま山小屋に宿泊をして休憩でしたが、もうここも地獄。

空腹を全く満たせない+震える寒さ

ご飯はカレーだったのですが、弁当箱に入ったただの冷凍カレー。もちろんおかわりなんてできるわけもなく、空腹があまりにきついと本当にメンタルさえもやられてしまいます。

夏よりも冬のほうが体温だったり色々維持するためにカロリーを消費します。体温を維持するためにも何がなんでも食べなくてはいけない。このときNetflixオリジナル映画「雪山の絆」を思い出しました。

生きていくためには何かを食べたり飲んだりしなくてはいけません。改めて我々は食によって生かされていることが分かりました。

そしてここで大事件

大雨でレインウェアも下着も全部貫通をしてしまって震えている自分用に、AF.ARTEFACTの裏起毛トレーナーを着ようとしたのですが、なんとバッグも全部浸水・・・。つまり着替えがない状態。死ぬ。

試しに着てみましたが、山小屋は室温も常に10度を切る状態で、ずぶ濡れの状態で着て寝ようとしましたがそんなことができるはずもありません。せめてエアコンやヒーターなどつけてほしいところですが、予算的に難しいのでしょう。

ハンガーなんてものも持ってきていませんし、今回登山においてハンガーは必須だと思わされた瞬間でした。最近あつしのぶろぐさんも「旅においてハンガーが必須だった」ということをご紹介されていました。

そんなこんなで結局登山中だったずぶ濡れの服にまた着替えて寝ようとしましたが、寝られるわけもありません。そしてこの山小屋はベッドなんてなく「寝袋1枚」だけなわけで、いつ死んでもおかしくありません。

どんどん体温を奪われていく瞬間を感じ、完全に低体温症に

これが本当の生死を彷徨う瞬間でもあると感じた瞬間でもありました。19時あたり就寝、1時頃起床という感じになっていましたが、多分寝られたのは本当に30分程度でした。

誰かが準備をする音やトイレに行くためガサガサする音もストレスなので「耳栓が必須」で僕も持っていってましたが耳栓も浸水してしまったので使えませんでした。全てにおいて自分が1番過酷な環境だったように思います。正直「いつリタイヤしてもおかしくない」という状態でした。

2日目起床

死にかけになりながら、なんとかすぶ濡れのまま再度準備。こんなところ、大雨・強風で登れると思いますか?

スマホの電波もないし、いきなり足場も悪いシーンからスタートなのでいきなりご来光の写真でご了承ください。

この時点で3:59分

4:05

4:27

4:49

5:43

これのために今まで頑張ってきた甲斐があったとはっきりわかった瞬間でした。

景色ごときに癒されたり感動をしたりなど全くないタイプでしたが、これをみた時の達成感は半端じゃありません。お金に変えられない価値というのはこれのことです。

山頂到着!

幸いこれだけ過酷な状態でしたが、2日目は無事晴れてくれてめちゃくちゃ最高でした。

僕の場合、1日目が最悪すぎただけで、もし1日目も全部晴れだったら富士山登山はかなりイージーだったのでは?と思えてくるレベル。

山頂で食べたカップラーメンは1000円もしましたが、それでも1000円を払う価値がありました。

この記事を書いている今でも当時の味を思い出して涙が出てきそうになるほど。

とはいえ、これを食べおわったあともひたすら低体温症に悩まされました。もう足の指先切断かな?と思えてしまうほど。

ここから下山

一生景色が変わらない状態が続く下山。何度も転びそうになるし、登る時と全く違う筋肉を使うのもあってどんどんしんどくなっていきます。山頂から1時間ほど下山するだけで、一気に気温が高くなり、「先ほどの低体温症はなんだったんだ?」とびっくりするほど。もはや国が違うレベル。

このあたりから少しずつ体調が戻っていきます。

そして改めて溶岩の凄さ

とにかく歩きづらいけど、吸水性100%ということもあって、どれだけ大雨が降っても水たまりができないのがすごい。

ラストになると「緑」が見えてきて安心をしました。

下山中ももちろんスマホの電波も入らず、写真撮影くらいしか使えないのですが、デジタルデトックスのデメリットとして「連絡が取れない=死んでいないか心配になる」ということで相手に迷惑をかけてしまうのがありました。

家族にも今回登山をしていることや先輩にも伝えていたのもありましたが、「突然僕と連絡が2日間とれなくなってしまう」ということもあって、ニュースで死者が出たこともあり非常に不安に思われていたようでした。

この点、色々経費の問題で難しいかもしれませんが「電波問題は改善すべき」であると考えさせられました。

極限状態を経験することで、また一歩成長ができる

改めて今回富士山に登って感じたことは、「我々は日常において恵まれすぎている」ということです。

極限状態を経験することで、人に優しくなれたり、普段から自分を甘やかしまくっていることに対して疑問を抱くようになりました。

僕の場合は着替えさえも完全にない状態で、本当に死とギリギリの部分を向かい合っていたと思います。多分これは僕だけでした。ギリギリの部分を攻めたからこそ得られる知見だったり、次に活かそうと思える部分もたくさんありました。

「何か欲しいと思った時、買おうと思えば買える」というのは極限状態だとできません。僕自身、現在1LDKの新築分譲マンションに優雅に住んでいますが、こういうのも本当に無駄であるとも思えました。

哲学っぽくなりますが、仕事があるというだけで幸せですし、そしてお金が振り込まれるということも通常ではない奇跡かもしれません。

日頃から当たり前のようにみているYoutubeも閲覧できない環境下を0-2度の気温の中、ずっと耐え抜いてまるで仙人のような気持ちを得られるようにもなりました。

何度もやめたいと思いましたが、富士山を登ることは人生において必要経費だと思います。

  • 自分を変えたい人
  • 極限状態を味わいたい人(天気に左右されるかも)
  • 何かに挑戦したい人
  • スマホ依存の人
  • デジタルデトックスをしたい人
  • 自分に喝をいれたい人

これらに当てはまる方は富士山を全力でおすすめします。

まとめ

いかがでしたか?

本日はタイトル通り「ついに念願の夢だった富士山に登ってきた」ので記事にさせていただきました。

改めて結論をお伝えすると当たり前かもしれませんが、ほぼ台風の中登山をした+準備不足だった+2日間で1時間睡眠ということもありめちゃくちゃキツかったです。

もしこれから富士山に登られる方にも向けて、ぜひ参考になればと思い以下の3点についてピックアップをさせていただきました。

  • 睡眠不足は悪、準備不足も悪
  • 想像以上にお金を使うが、一生の思い出になる
  • 極限状態を経験することで、また一歩成長ができる

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