こんにちは。Nagiです。
当サイト(Nagi Rhythm)は現在1500記事以上投稿しており、過去に様々な仮想通貨に関する記事をご紹介しました。
今回の記事では仮想通貨トレードで退場した人向けの記事にさせていただきます。仮想通貨トレードを始めたばかりの頃、僕はよくこう思っていました。
- 「あとちょっとで戻るはず」
- 「この人の真似をすれば勝てるかも」
- 「レバ10倍なら一気に取り返せる」
そして、気づいたときには口座の資金がごっそり消えていました。そんな経験、あなたにもありませんか?
事実、仮想通貨市場では9割以上のトレーダーが、1年以内に資金を失って退場すると言われています。
この記事では、過去の僕自身の失敗や、周囲のトレーダーたちの共通点をもとに、「どうすれば退場を回避できるのか」にフォーカスして解説していきます。
これから相場に挑む人も、いま苦しんでいる人も、少しでも生き残るヒントになれば嬉しいです。
過剰なレバレッジ”が破滅を招く
仮想通貨って、とにかく値動きが激しいですよね。
株やFXもボラティリティはありますが、それでも1日に10%動くなんて、仮想通貨では日常茶飯事です。
例えば、100万円持っていて、いきなり90万円になる
この“10万円が吹き飛ぶ感覚”が、ほんの数分のうちに起こる世界です。
ここで問題なのが、「レバレッジをかけている場合」です。
10倍、20倍なんて当たり前のように使っていた頃の自分を振り返ると、
今でもゾッとします。
なぜなら、資金の破壊スピードが“秒単位”になるからです。
- 「ここが底だろう」
- 「今度こそ反発する」
そんな淡い期待と一緒に、ロットを上げて勝負に出た瞬間、一気に焼かれて退場したことが何度もあります。
しかも怖いのは、レバレッジを使ってると、勝った時の金額が大きいから、「これ、イケるんじゃないか?」って妙な自信がついちゃうんですよね。
でも現実は逆
トレードがうまくなったように“錯覚”するだけで、リスクの大きさは何も変わっていない。
退場した人の多くは、「一発勝負で逆転しよう」としたわけじゃないんです。
“今回だけレバ上げてみよう”が、最後のトリガーだったケースがほとんど。
これまで積み上げてきた利益を、たった1回の強気なエントリーで吹き飛ばす。それが、仮想通貨×レバレッジの世界です。
“勝ってる人の真似”で、なぜ自分は勝てないのか?
今の時代、X(旧Twitter)やYouTube、サロンやDiscordを見れば、「これで勝てました!」っていう投稿がいくらでも流れてきますよね。
自分も昔、そういう情報に何度も助けられたことがあります。でも同時に、それを鵜呑みにして何度も痛い目を見たのも事実です。
結局、その人が勝ったのは「その時・その条件・その資金」であって、それをそっくり真似しても、僕らの結果が同じになる保証は一切ない。
たとえば、
その人は500万円の余剰資金でやっているけど、自分は30万円しかない
その人は早朝にチャートを見るけど、自分は夜しか見れない
その人は3秒で損切れるけど、自分はいつも迷ってしまう
この違いがある時点で、「同じやり方」ってそもそも成立しないんです。
でも、僕たちはどこかで「この人と同じようにやれば、自分も勝てるかも」って期待してしまう。
その結果、自分のリスク許容度も、生活リズムも、メンタル状態もすべて無視して、気づけば“他人の型”でトレードしてる。
「含み損はいつか戻る」は架空
これは多くの退場者に共通する話ですが、トレードにおいて一番怖いのは、“損切りが遅れること”です。
たとえば、こんな流れになったことありませんか?
含み損が広がっても、「ここで切るのはもったいない」と我慢する
気づけばロスカットが近づいていて、でもまだ希望を捨てられない
チャートを何度も開いて、「戻ってくれ」と祈ってしまう
これ、完全に感情でトレードしている状態なんですよね。でも当の本人は、「分析してるつもり」でやってしまっている。
僕も昔、何度もこのパターンでやられました
“含み損が戻る”という幻想にすがってポジションを持ち続けると、気づけば、「もう損切るに損切れない」ラインまで沈んでる。
そして、そのままロスカットで資金の大半を失う。これが本当に一番多いパターンです。
逆に生き残ってるトレーダーはどうしているかというと、損切りを「感情」じゃなく「ルール」でやってるんです。
「3%下がったら機械的に切る」
「ロスカットラインはエントリー前に決める」
「どんな状況でも迷わず実行する」
こうした“機械的な習慣”を持てるかどうかで、勝ち負けよりも前に「生き残れるかどうか」が決まってきます。
群れると判断力が鈍る
トレーダーって、本来“孤独な職業”です。というか1人じゃないと勝てません。
判断も責任もすべて、自分一人に返ってくる世界・・・のはずなんですが、実際には、サロンに入ったり、グループで情報共有したり、誰かの発信に頼ったり
どこかで“誰かと一緒に戦っている感覚”を持ちたくなってしまうんですよね。
僕自身もそうだった
- 「この人が買ってるなら安心だろう」
- 「このグループの雰囲気的に、ここはロングかな」
- 「サロンで盛り上がってるってことは、熱い相場なんだろうな」
でも、ここにトレード最大の落とし穴があります。
誰かの目線でエントリーしたトレードって、自分の判断じゃないんです。
だから、含み損になったときに冷静な対処ができない。
「この人を信じたのに…」と責任転嫁してしまう
「まだみんな持ってるから大丈夫」とズルズル握り続ける
そしてロスカットになったとき、「なんでこんなポジション取ったんだっけ?」と後悔だけが残る
情報共有が悪いわけじゃありません。でも、“自分の軸”を持たずに群れている状態は、むしろ判断力を奪います。
だからこそ、「一人で決めて、一人で損切りできる」という冷静な視点を持っていないと、どんなに良い情報を得ていても、それを活かす力が育ちません。
ロットを上げた瞬間、別人になる
もうひとつ怖いのが、「勝ったことでロットを上げてしまうこと」です。
これまでは冷静に損切りできていたのに
ロットが3倍になった瞬間、損失が怖くて切れなくなる
利益が出ててもすぐ逃げて、損のときは「戻るまで待つ」
つまり、ロットが増えると自分の性格すら変わってしまう。
僕もこの“ロットの魔力”で大きくやられたことがあります。
慢心がルールを壊す
そして一番厄介なのは、「もう、自分は負けないかも」と思ってしまうあの感覚です。
少し勝てるようになってきた
チャートの流れが読めるような気がする
連勝中で資金が増えている
そういうとき、人はルールを忘れます。感情がポジティブすぎて、「多少の損失なら巻き返せる」と思ってしまう。
でも、それがドローダウン(連敗)の入り口。そして、その1回ですべてを失うトリガーになるんです。
勝ち始めた今こそ、危険信号。トレーダーにとっての本当の戦いは、「勝ったあとにルールを守れるかどうか」にあります。
生き残るための“設計”にすべてを注ぐ
仮想通貨のトレードで一番大切なのは、「勝率」ではありません。
むしろ重要なのは、「この先もずっと続けられるかどうか」です。
僕がいろんなトレーダーを見てきて確信したのは、長く残っている人ほど「生き残るための構造づくり」にエネルギーを注いでいる、ということ。
勝率より「続けられる設計」
たとえば、勝率が90%あっても、たった1回のロット過大トレードで資金を半分にしたら意味がありません。
一方で、勝率30%でも、
損切りは3%以内
利益は10%以上狙う
リスクリワード2:1以上
というスタイルで地道に積み上げれば、長期的には確実に資産が増えていきます。
ロットは「育てるもの」
勝てる人ほど、ロットをいきなり上げたりしません。“勝ちパターンが安定してから”少しずつ上げていく。
しかも「1.2倍ずつ」とか、段階的に調整していくのが基本です。
逆に、負けてる人は「根拠のない自信」でロットを一気に上げて、負けた瞬間にメンタル崩壊 → 全資金ロス、という流れになりがちです。
ルールは“トレード前”に決めておく
エントリーしてからルールを考えていたら、感情に飲まれて冷静な判断はまずできません。
だからこそ、
ロットの上限
利確・損切りライン
エントリー条件
トレードしない場面(ノートレ基準)
これらはすべて“エントリー前”に決めておくのが鉄則です。「決めていたから守れた」そういうルールだけが、長期的に意味を持ちます。
相場に急かされない仕組みをつくる
- 「今入らないと置いていかれる」
- 「損を早く取り返さなきゃ」
- 「他の人が勝ってるのに自分だけ…」
この“焦り”が、一番資金を削ります。結局はメンタルです。
生き残ることができるトレーダーは、「勝ち続けられる土台」を先に作っている。この構造を持っている人だけが、相場に居続けることができるので今回記事にさせていただきました。
まとめ
いかがでしたか?
仮想通貨トレードで一番大切なのは、「どう勝つか」ではなく、「どう負けないか」。結局、勝てる人って、特別な才能があるわけではありません。
負けを小さく済ませる
焦らず、型を守る
無理をせず、継続できる構造を作る
そういった“再現性のある設計”を持っているかどうかだけなんですよね。
マーケットは残酷だけど、ルールを守り、資金を守り、自分を守れる人には、
また何度でもチャンスを与えてくれます。
勝つことより、まずは「死なないこと」。それが、仮想通貨トレードを長く続けるための本質です。ぜひ参考になれば幸いです。