こんにちは。Nagiです。
当サイト(Nagi Rhythm)では過去に様々なグラスについて記事をコツコツと執筆させていただきました。
普段完全に禁酒をしており、週末も飲まないことが増えてきました。それでも、ときどき「今日はちゃんと気分転換したいな」と思う日があります。
そんなときに、ただ飲むだけじゃなく“ちゃんと味わいたい”と思えるグラスが欲しいと思い、今回はそれぞれ比較をしてみることに。
まず頭に浮かんだのが、バカラでした。実際に僕自身も過去買っていました。
名前は有名だし、高級感もあって、まさに“いいグラス”というイメージ。
でも、調べていくうちに、どうやらそれだけでは選べないことがわかってきました。
実際には、ワイングラスに適したグラスと、ビールに適したグラスはまったく別モノ。
そこで今回は、「バカラ or リーデル」という問いから始まったグラス選びが、どういう視点での“正解”にたどり着いたかをわかりやすくご紹介します。
バカラの美しさと、実用性への疑問
バカラといえば輝くようなカットと重厚な存在感、まさに“持っているだけで満足できるグラス”です。
ただ、実際に自分で日常的に使うことを想像してみると、少し引っかかるところがありました。
使うことを想像したときに感じた懸念点は、以下のとおりです。
飲み物の味を引き出す設計にはなっていない
重く、割れたら怖いという不安がある
所有感は高いが、気軽に使える感じではない
贈り物としては最高ですが、自分用のグラスとしては、少し違うかもしれない。そう思ったのが、別の選択肢を探し始めたきっかけでした。
ワインに必要なのは「美しさ」より「味を引き出す力」では?
バカラを選ばなかった理由を考えたとき、次に候補に挙がったのがリーデルでした。
リーデルは、ワインの種類ごとに最適な形状を設計していることで有名で、世界中のワイナリーやソムリエから高く評価されています。
実際にリーデルのワイングラスといえばグラスの形が空気と液体の流れをコントロールし、香りや味の輪郭をはっきりと際立たせてくれるそう。
特に赤ワインでは、その違いが顕著で「同じワインなのに、まるで別物」と感じるほど。中でもおすすめなのが、リーデルの「ヴェリタス」シリーズです。
「ヴェリタス」シリーズをおすすめする理由
香りの広がり方が明らかに違う
飲み口が薄くて、ワインがなめらかに感じられる
薄いけれど実用に耐える強度があり、週末使用には最適
こうした特徴から、ワインをしっかり味わいたい人にとって、リーデルのヴェリタスは“ちょうどいい本格派グラス”だと感じました。
ワイン初心者でも違いが実感できるので、最初の1脚にもおすすめですね。
ビールには“香りと泡”を活かすグラスが最適
ワインにはリーデルがベストだと感じた一方で、ビールにはまた別の最適なグラスがあることに気づきました。
日常的にビールを楽しむなら、注目すべきポイントは「泡の質」と「口当たり」です。
そこで出会ったのが、木村硝子店と東洋佐々木ガラスのビアグラスでした。それぞれ比較すると以下の通り。
比較項目 | 木村硝子店 | 東洋佐々木ガラス |
---|---|---|
口当たりの繊細さ | ◎ 非常に薄くて繊細な飲み口 | ○ 標準的な厚みだが心地よい |
デザイン性 | ◎ 上品でミニマル、美しい | ○ シンプルで機能的 |
扱いやすさ | △ 手洗い前提、やや気を使う | ◎ 食洗機対応で気軽に使える |
耐久性 | △ 薄いため慎重な取り扱いが必要 | ◎ 業務用仕様の高耐久ガラス |
価格帯 | ¥2,000〜¥4,000台 | ¥800〜¥1,500台 |
向いている人 | 「丁寧に飲みたい」「贅沢したい」人 | 「普段使い」「ラクしたい」人 |
木村硝子は?
極薄グラスで口当たりが非常に繊細
見た目も美しく、特別感がある
手洗いが前提になるが、その分満足感が高い
使うたびに「丁寧に飲もう」と自然と思える、そんな静かな存在感があります。週末のビールを少しだけ特別なものにしたい方には、木村硝子のグラスはぴったりだと思います。
東洋佐々木ガラスの特徴
食洗機OKで扱いやすい
泡立ちグラスなど、機能性が高いシリーズも豊富
価格が手頃で、日常的に使いやすい
気軽に使えて、しかも味も見た目も十分に楽しめる。この“ちょうどよさ”が、毎日のビール時間を快適にしてくれます。はじめての薄口グラスにも最適です。
やっぱり価格が安いは正義。というかバカラが高すぎるだけ。
グラスは“お酒ごとに選ぶ”という視点が正解だった
バカラかリーデルか、そんなふうにブランドだけで比較していたころは、「どっちが高級か」「どっちが有名か」という基準ばかりが気になっていました。
でも実際に調べてみると、お酒の種類ごとに求めるグラスの役割が違うことがはっきりわかりました。
ワイン:香りや味の輪郭を引き出す → リーデルのような機能特化型グラスが最適
ビール:泡の立ち方や口当たりの良さが重要 → 木村硝子や東洋佐々木の繊細なグラスが向いている
どこかで「どう見られるか」も意識していた自分がいたのも事実です。
承認欲求を捨てる
高級ブランドのグラスを使っていれば安心、という気持ちもありましたし、ちょっとした優越感のようなものもあったかもしれません。
でも今は、そういう視点からは少し離れて、自分がどんなふうに飲みたいか、どんなふうに過ごしたいかを基準に考えるようになりました。
つまり、「良いグラス=高級ブランド」ではなく、「自分がどんなお酒を、どんなふうに楽しみたいか」によって最適なグラスは変わるということです。
この視点に気づいてから、グラス選びがぐっと納得のいくものになりました。最後に以下比較表です。
まとめ
項目 | バカラ | リーデル(ヴェリタス) | 木村硝子/東洋佐々木ガラス |
---|---|---|---|
味・香りの変化 | △ 変化は少ない | ◎ ワインの味と香りが際立つ | ○ ビールの泡や口当たりが良くなる |
扱いやすさ | △ 重く気を使う | △ 薄くて割れやすいが許容範囲 | ◎ 日常使いに向く(特に東洋佐々木) |
デザイン・所有感 | ◎ 芸術品レベルの美しさ | ○ ミニマルで上質 | ○〜◎ シンプルで落ち着いた美しさ |
価格帯(目安) | ¥20,000〜/1脚 | ¥4,000〜5,000前後/1脚 | ¥1,000〜3,000前後/1脚 |
おすすめの使い方 | 贈答や飾りグラス向き | 週末のワインを丁寧に楽しむ | ビールや日本酒を気軽に上質に |
アフィリリンク | — | ヴェリタス(リンク) | 木村硝子 / 東洋佐々木 |
いかがでしたか?
グラスを選ぶとき、つい「有名なブランド」や「高級感」で判断してしまいがちです。実際、私もそうでした。
バカラを買えば間違いないと思っていたし、名前で選ぶことが安心にも思えました。まず間違いなく買ったアピールをSNSでしてしまうでしょう。
でも、ワインをしっかり味わいたいならリーデルのように香りを引き出せるグラスが必要ですし、ビールを気持ちよく飲むなら泡の立ち方や口当たりを考慮した繊細なグラスのほうが満足度は高い。
「何を飲むか」「どんなふうに飲みたいか」から逆算する選び方が、最終的にはいちばん納得できる答えでした。
気になるグラスがあれば、まずは1脚だけ試してみるのもおすすめです。使ってみると、その違いにきっと驚くはずです。