こんにちは。Nagiです。

当サイト(Nagi Rhythm)は現在毎日1000日以上更新をしており、下記のように過去に様々な小説のレビュー記事を執筆させていただきました。

本日はタイトル通り「六人の嘘つきな大学生」を読み終えたのでレビューをさせていただきます。

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まず結論を一言でお伝えするとそのへんにある小説よりも遥かに面白く、久しぶりに没頭する内容でした。

今回の記事では下記の3点についてピックアップをさせていただきました。

ここからネタバレ注意です。

それでは解説をさせていただきます。

六人の嘘つきな大学生のあらすじ

まず一番最初に公式から簡単に引用をさせていただきます。

【2022年本屋大賞候補作】
「犯人」が死んだ時、すべての動機が明かされる――新世代の青春ミステリ!

ここにいる六人全員、とんでもないクズだった。

成長著しいIT企業「スピラリンクス」が初めて行う新卒採用。最終選考に残った六人の就活生に与えられた課題は、一カ月後までにチームを作り上げ、ディスカッションをするというものだった。全員で内定を
得るため、波多野祥吾は五人の学生と交流を深めていくが、本番直前に課題の変更が通達される。それは、「六人の中から一人の内定者を決める」こと。仲間だったはずの六人は、ひとつの席を奪い合うライバルになった。内定を賭けた議論が進む中、六通の封筒が発見される。個人名が書かれた封筒を空けると「●●は人殺し」だという告発文が入っていた。彼ら六人の嘘と罪とは。そして「犯人」の目的とは――。

『教室が、ひとりになるまで』でミステリ界の話題をさらった浅倉秋成が仕掛ける、究極の心理戦。

一言でいえば普通の就活の話です。普通の就活の話なのですが、かなり捻った内容になっており「元々最終選考まで進んでいたら大体内定が出る予定」だったものが2011/3/11の東北大地震をきっかけに内定者を1人のみに決めることになったというお話です。

文章をダラダラ書くだけだとわかりづらいかもしれませんので、もう少し噛み砕くと以下のとおりです。

上記の通りで、あらすじを箇条書で簡単に書くだけでもかなり面白い内容が伝わったかと思います。

小説といえば漫画に比べて読み続けるのがしんどいものの、ここまでスラスラと読める小説は久しぶりでした。

真犯人はなんと・・・○○!

結論からいえば「九賀」くんでした。

今回のグループディスカッションの事件というのは、グループディスカッション中に「とある封筒」が部屋におかれていて、それをあけると六人全員の過去行った罪というかネガティブに働くものばかりが書かれており全員の信用が失うものでした。

30分ごとに区切られた投票システムで内定者を決めるなか、封筒の中身が明らかになるにつれ、1人、また1人と脱落していきます。

告発をおこなった犯人は誰か、また、誰が内定者になるのかというのがあまりに気になる内容でページを捲る手が止まりません。

暴露内容とは?

このような内容が次々と暴かれていきます。

30分ごとに暴露があるたびにどんどん投票が入らなくなったのも、非常に面白いところでした。

まず1回目の投票で以下のとおり

2回目の投票で以下のとおり

3回目の投票で以下のとおり

4回目の投票で以下のとおり

5回目の投票で以下のとおり

ご覧の通り5回目までは主人公が最も内定に近い存在でしたが、主人公の暴露が「未成年飲酒」と軽すぎる内容でメンバーから「この暴露しまくる封筒はお前が作ったんじゃないのか」という疑問を抱くことになり、結果的に投票内容は以下の通りとなりました。

最終選考の時に封筒を置いたのが森久保だったのもあり、最初に犯人として疑われたのは森久保でした。そりゃそうですよね。

しかしながらタイトルにも書かせていただきましたが、最終犯人は九賀くんでした。

九賀くんがなぜこの犯行を行ったか

上記の復讐心からなるものでした。もう最終選考も九賀くんはあまりやる気がなく、全然落ちても良いというスタンスでした。

全く機能してない日本の就活に嫌気を指す理由も分かります。

日本の就活はある意味狂っている

一番印象的なのは、全員が完全な悪人ではなかったということです。

もう1度暴露内容について書かせてもらうと以下のとおりです。

しかしながらそれぞれ解説をさせていただくと以下のとおりです。

1人は昔いじめをして自殺をさせた

野球部で元々後輩に対していじめをしまくっていた人がいました。

それに対して仕返しを行うために、加害者に対して被害者である後輩と同じ気持ちをわかってもらうために、いつも以上にその人に対してきつい練習をさせまくった結果、翌日自殺をしてしまったということです。

正直たったこれだけのことで死んでしまうなんて予想外すぎますよね。ただそのことが暴露されてしまっただけでした。

1人は交際相手を妊娠させて逃げた

これは逃げたわけでもなんでもなく、交際相手も了承を得ている内容でした。

1人は嘘をついてキャバクラで働いている

大学生なのにエルメスのバッグを持っているのが不思議だと描かれていましたが、別にキャバクラで働こうが何をしようが人に迷惑をかけているわけでもありません。

しかもこのエルメスのバッグは自分で購入をしたものではなく、恋人からもらったものです。

さらにいえば8年経過したいまでもボロボロになったエルメスのバッグを補修しながら愛用しており、すごく物を大事にする性格であることがわかります。

1人は老人をターゲットに詐欺を行っている

これに対しても友人から誘われて二日間行っただけでした。

それにあまりに怪しすぎると思ってすぐに撤退をしており、大学にも自分から相談をしています。

たった少し老人をターゲットに販売を行っただけで詐欺師であるという扱いをされてしまい、本当に表面上でしかないということです。

主人公は未成年飲酒をしたことがある

これも軽すぎるし、誰しもが行ったことがある内容です。犯罪といえば犯罪ですが、もはや失笑できるような内容ということです。

就活って本当に1時間話すだけで相手の全部がわかるのか?

結論からいえばこの本を読んで完全にノーと言い切れると思いました。

たった1時間話す程度で相手の真意までわかりません。全てが表面上でしかわからないので、何度も何度も一緒に食事をしてようやく1mm程度相手のことが理解ができるのだと思いました。

6人ともめちゃくちゃ仲が良いと思っていても、グループディスカッションをするだけで少し悪いところがでるだけで悪い部分しか見えてこないのは人間の性なのかもしれません。

僕自身も面接官を行ったことがありますが、相手の本当の気持ちやスキル面を理解できたことは1回もありません。むしろ人事という仕事の大変さを実感しました。

人はその人の一面だけを見て、全てだと判断することがある

しかし、人には様々な面が存在し、一面だけで全て判断することができませんし、たったそれを1時間で見抜くのはどんな天才人事であっても難しいことでしょう。

今回、犯人は九賀くんでしたが九賀くんの言い分もよくわかります。日本の就活は狂っていて、全員が同じスーツ、同じ髪型をして「御社御社」と呪文のように唱えているだけ。もはや一種の宗教のようにも思えてきます。

いっそのこと髪をブロンドに染めた就活生、スーツではなく私服くらいのほうが良いのではないかと思っています。

自分のことをポジティブな面をひたすら売り込むのも大事ですが、ネガティブな面も全て曝け出してこそ就活です。

最後にこの本のおすすめポイントを紹介して終わりにさせていただきます。

Amazonでもかなり人気です。ぜひ本書を手にとってみてください。

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LOGIC, MINIMALISM, AND YOUR RHYTHM.

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