こんにちは。Nagiです。
当サイト(Nagi Rhythm)は現在毎日1000日以上更新をしており、下記のように過去に様々な読書レビューに関する記事を執筆させていただきました。
そんな本日はタイトル通りいま話題になっているタワマン文学「息が詰まるようなこの場所で」を読んだ感想をご紹介させていただきます。
まず感想を一言でお伝えすると「隣の芝生は青く見える」ということでした。
その理由ふくめ今回の記事では下記の3点についてピックアップをさせていただきました。
- お金があろうが知能があろうが悩みは尽きぬ物
- スラスラと読める文章。個人的に過去1
- 自分は資産100億あってもタワマンには住まないと思った話
今回の記事では下記の3点についてピックアップをさせていただきました。
お金があろうが知能があろうが悩みは尽きぬ物
小説「息が詰まるようなこの場所で」、発売から1週間で重版が決まりました。本を手に取ってくださった読者の皆様、本を届けてくださる書店で働く皆様のおかげです。何の実績もない新人に暖かいご支援を頂き、本当にありがとうございます。 pic.twitter.com/PZoOSuTXWY
— 外山薫 (@kaoruroman) February 7, 2023
あらすじを簡単に書くと登場人物が大人と子供ふくめ7-8人くらい登場していくのですが「1人ずつ章ごとに入れ替わっていく」感じです。
「タワマン低階層に住む1人の女性」の話から「最上階の住む1人の女性」の話まで幅広く取り上げられており、すごく華やかそうに見えて決してそうではないというタワマン事情のドロドロとした世界観が満載のお話でした。
「低階層=やはりその分最上階の人からマウントをとられがち」というのも、やはりどのタワマンにもあるかもしれません。
そして今回読んでいて思ったのが「お金がないのに自分のプライドのためにタワマンに住む」という人もいるのかもしれません。多分数年前の私なら間違いなくそうだったかもしれません。
見栄をいかに張らずに自分らしく生きるか
息が詰まるようなこの場所で pic.twitter.com/Rcp9IlhmCD
— 窓際三等兵 (@nekogal21) January 31, 2023
例えば東京の35階建てタワマンで、自分が5階とかに住んでいたとすると「低階層ではありつつ周りには東京のタワマンに住んでいる」ということを周りに言いふらしてしまうかもしれません。
そして学生時代に付き合いがあった友人が、例えば千葉県の戸建てとかに住んでいたとしても「タワマンじゃないから」という理由でマウントをとってしまうこともあるでしょう。実際今作でもそのシーンが映し出されていました。
しかしながら「千葉県」というだけで、物価がめちゃくちゃ安いことから「自分のタワマンよりも広くてのびのびとした生活」ということだって実現してしまうわけです。
「タワマン」というブランドをとるか、それとも郊外でのびのびと生活をするか、それぞれの人の考え方や人間ドラマがグロテスクなほど映し出されていて、とにかく面白かったです。多分これは映画化すると思います。
スラスラと読める文章。個人的に過去1
先ほども書かせていただきましたが、様々な人間ドラマがあって「まるでちょっとしたnote」を読んでいるような気分にもなります。
少し箇条書きをさせていただきますね。
- 熱心に教育に力をいれる家庭
- 同じタワマンの住人のコミュニティと付き合い
- お金を持っているけど悩みがつきない葛藤
- 最近の新卒の仕事の考え方や扱いづらさ(少しの発言でパワハラになってしまうなど)
- タワマンに住んでいてもお金はない家庭
- 今流行りの「新卒3年目が大企業の退職エントリー」について記事を書く
このセリフが実際に出てくるのですが、あまりに心に響いて手に汗を握りました。「教育」と「パワハラ」の境が難しく感じる現代にこそ読ませるセリフ。
ここ響いた。 pic.twitter.com/ARLqRlH9Gf
— はるじぇー (@HAL_J) February 5, 2023
結局人間にはどれだけお金があろうが悩みというのは一生尽きない
実際、ブロガーのマナブさんも5億ほど稼がれても最新の記事では「不安でシラフで寝たことがなかった」とすら記事にされています。
結局自分にとって幸せとは何なのだろうか、そして自分にあった生活水準とか、何をしたら楽しくてストレスがないのか、など色々と考えさせられる小説です。
自分は資産100億あってもタワマンには住まないと思った話
「人付き合いは得意だけど好きではない」という私はこういったコミュニティーにすごく違和感を覚えさせられました。
そして、こんなに人付き合いが多いのであれば、私はおそらく一生タワーマンションに住まないと思いました。
親のいうことも大事かもしれませんが、子供には「自分らしく」生きていってほしいし、どんなことがあろうが人生の主人公はあくまで「自分自身」でしかありません。
SNS時代だからこそ読んでほしい1冊
仕事をやめようが、タワマンに住まずずっと狭い1k賃貸に住み続けるのもその人自身が決めた人生です。
SNSの発展によって、最近「自分らしい生活」というものを歩みきれていない人も多いのではないでしょうか?
私はできるだけストレスフリーに生活をしたいのもあり、これから先年収が1億になろうが100億になろうが、本を読んだり映画をみたり、ブログをかいたり今の生活を引き続き楽しんでいこうと思いました。