こんにちは。Nagiです。
当サイト(Nagi Rhythm)は現在1500記事以上投稿しており、過去に様々な一人旅に関する記事をご紹介しました。
ここ1週間ほど記事の更新をできておらず、楽しみにしてくださっている読者の皆様申し訳ございません。
実はずっと奄美大島に一人旅をしており、更新ができておりませんでした。本日からまたコツコツ更新をしていきますのでどうぞよろしくお願いします。
さて、本日はタイトル通り「旅の断片」を読み終えたので感想も交えながら記事にさせていただきます。
まず結論からお伝えすると星野道夫さんの「旅をする木」とセットで読むとより一層旅に行きたくなる内容でした。
今回の記事では以下の3点についてピックアップをしました。
- 旅の断片の簡単なあらすじ
- 数ページごとにセクションが分かれているため読みやすい
- 結局は人生死ぬまでの思い出作り
それでは上から順に解説をしていきます。
「旅の断片」の簡単なあらすじ
登山の専門出版社の編集者を経て文筆家として活躍している著者による、待望の随筆集第2弾。さまざまな国の風景や人との交流、旅を通じて広がってゆく思考を、静謐な文章でまっすぐに綴ります。個人的な旅の記憶が濃やかに表現され、読者も体感できる情緒豊かな一冊。
もくじ
・旅の夜
ブリークの夜/夜、馬車に乗って/ラクダ使いのミティ/月夜の晩/夜の遊園地/夜の台北/夜の旅
・メキシコ断簡
砂漠断簡/コルテス海にて/樹上の神様/セント・イグナシオその後/遠のく扉
・海の旅
海の仲間たち/海に入る/海に学ぶ/オランダ浜/海のクリスマス/海に帰る/ゴバンノアシ/Tさんのサンゴ
・人々の街角
昼下がりの町/家で着る服/ヌメアのフランスパン/気球の絵皿/地下鉄のトランペット/さいはての町/城壁の町/コボロイの音
・英国、裏庭の冒険
冒険の地平/シオンの裏庭/裏庭三題/別世界からの帰還
・地中海の島キプロス
キプロスの教会/キプロスの壺/キプロスの切手/キプロスのお菓子/キプロスの木/キプロスの化石
・土産ばなし
自分土産/買わない後悔/台座の石/ハンカチ四題
・インドのおじさん
蚊の青年/サモサのおじさん/運転手のマヘジ/子煩悩なオーナー/エローラの石窟/インド門の僧侶
・サハリン点描
サハリン点描/サハリンの列車/琥珀海岸
・インドネシア・スマトラの雨
クワ王様/おばあさんのせんべい/交差点の自転車レース/市場の甘味食堂/ロニのお守り
・花のスリランカ
花の玉座/仏の手/紅茶丘陵/女学校の記念行事/日曜日の夕暮れ/名もなき駅
・滞在国・都市名一覧
・おわりに
僕の大好きなドラマ「silent(サイレント)」で目黒蓮くんが演じる佐倉想さんの愛読書として、ドラマの中に登場しています。
数ページごとにセクションが分かれているため読みやすい
結論からいえばずっと著者の若菜さんの情景が思い浮かんでいて「他人の旅」が浮かび上がるような本でした。僕の崇拝する旅人でもある「THE CLUBの俊さん」も絶賛されています。
【本屋に行こう】
未だにこの本を読んでいる。
この本のなにがいいってとりとめのないことが散文的に書かれているのがいい。
別に何が起きるでもない。物語的な抑揚があるわけでもない。
淡々と旅先での日常が語られている。それがいい。
順番もないからどこから読んでもいいし、どこでやめても別にいい。
頭をからっぽにしたくて単純なスマホゲームをやる人は多いだろう。この本にはそんな効能もある。
無理に理解しようとせず、ただ上から下へと文字をなぞる。
何も考えず目で文字を追うという作業が心地いい。
移動中にこれをすると秒で眠くなって眠れていい。
この本は群馬の温泉街にあった本屋でたまたま見つけた。
温泉まんじゅうや、たくさんの飲食店が立ち並ぶ中に、一軒だけ本屋があったのだ。
旅をしているとそんな巡り合わせもある。
本屋はいい。
本屋ではネットのレビューが見れない。
だからその本が世間的に評価されているのか、人気なのか、一目では分からない。
だからいい。
自分の直感を信じて選択することになる。
世間的に評価されている本が、自分にとっていい本だとは限らない。
ましてやこんな風来坊な生き方をしていると世間一般に良いとされているものが合わないことは多々ある。
家電やガジェット系ならレビューは参考になる。
しかしこと本に限ってはそれは当てはまらない。
だから本屋はいい。
そこでしか巡り会えないものと巡り会える。
新書の匂いもいい。
なんならスマホではなく紙の本を持ち歩いて読んでいるという優越感もいい。
本は嗜好品であり高級品だ。
一周まわって庶民はスマホ、貴族は本を読むという選民思想さえ湧き出てくる。
本屋は潰れていると聞く。
みんな本屋に行こう。
AIが「コレヲヨンダアナタニハコレモオススメデス」と言って絶対にお勧めしてこないであろう本も、本屋になら出逢える。
俺はこの前イカの漁についての本に出会った。
イカの漁の本なんて1ミリも人生に関連ないのに本屋ならそんなことも起きる。一種のハプニングバーだ。
「なんか面白いことないかな」そんな事を思っているなら本屋に行こう。面白いことをした人がたくさん面白いことを書いている。
しかも本屋は、あまり声を大にして言えないが立ち読みが出来る。
いい匂いの新書をパラパラとめくり、その本が今自分が求めているものかどうか味見が出来る。
すごい。凄いことだ。最近はデパ地下ですら味見なんて出来ないのに。
よし、いいから本屋に行こう。
君の今日のタスクは本屋に行くことだ。
そして気になった本を手に取りパラパラとめくってみよう。
それはきっと贅沢で甘美な時間になるだろう。
それでは、地球のどこかの本屋で。
YouTubeのライブ配信でも俊さんがご紹介されていましたが、とにかく旅人は絶対に読むべき。
本が苦手という人にこそ読んでほしい
というのも数ページごとにセクションが分かれているので非常に読みやすかったです。
小説の場合、「ずっと内容を1から覚えておかなくてはならなくて、少しでも集中力が途切れてただページをめくっているだけだと振り落とされてしまう」という経験はありませんか?
実際僕自身も経験あります。この本は数ページごとに分かれていることからそれらの心配がないので、どのページからめくっても良いのがとにかく読者に対して優しいのが良かったです。どのシーンであっても若菜さんの旅の情景をインプットできて常に持ち歩きたい本だと思いました。
結局は「人生死ぬまでの思い出作り」
今回の奄美大島一人旅でもそうでしたが、「旅行」ではなく「旅」という名目でいきました。観光などはほとんどしていないかもしれません。
ただただ奄美大島に行き、現地の人と同じように生活をする。食事でさえ、スーパーで買い物もしました。
「大阪人は一家に一台たこ焼き機がある」というのも都市伝説で、実際は現地の大阪人は普通の生活をしています。タコ焼きを食べているのは観光客だけ。しかしそれは実際に住まないと分からない。
著者は女性ではありますが、旅人ならではの「岩の上で寝る」といったシーンも出てきたりすごく旅の現実感があって、改めて「観光するのではなく旅をすること」の面白さを思い出させてくれました。
理想としてはTHE CLUB俊さんのようなスペイン一人旅
観光スポットに行くのではなく、ただただひたすら歩き続けるような動画が自分には一番響きます。
- これから旅をしたい人
- 既に旅人の人
- 旅が好きな人
- 異文化に触れたい人
- 本が苦手な人
これらに当てはまる方はかなり面白い本になっていると思いました。たった1800円ほどで新たな価値観を得られるというコストパフォーマンスが最高です。
まとめ
いかがでしたか?
本日はタイトル通り「旅の断片」を読み終えたので感想も交えながら記事にさせていただきました。
改めて結論をお伝えすると星野道夫さんの「旅をする木」とセットで読むとより一層旅に行きたくなる内容でした。
今回の記事では以下の3点についてピックアップをしました。
- 旅の断片の簡単なあらすじ
- 数ページごとにセクションが分かれているため読みやすい
- 結局は人生死ぬまでの思い出作り
そして繰り返しですが、ここ1週間ほど記事の更新をできておらず、楽しみにしてくださっている読者の皆様申し訳ございません。またコツコツ更新していくのでよろしくお願いします。
当サイト(Nagi Rhythm)は現在1500記事以上投稿しており、過去に様々な一人旅に関する記事をご紹介しておりますので併せてご覧ください!