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【200万部突破】嫌われる勇気を読んでた感想【結論:現時点で最強の本】

嫌われる勇気イメージ読書レビュー
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こんにちは。

2013年に出版されて、累計発行部数はついに200万部を突破した「嫌われる勇気」を読んだのでレビューさせていただきます。

この本をおすすめできる人は下記6点に当てはまる方です。

  • 自分の短所を受け入れることができる人
  • SNSにおける承認欲求を捨てたい人
  • 人間関係を改善したい人
  • 自分を変えたい人
  • 誰かの役に立ちたい人
  • 劣等感が強い人

逆におすすめでない人は、どんな自分でも受け入れられない人です。

タイトル自体は知っていたのですが、ずっと気になっている存在のまま放置してはいけないと思い、この度読んでみることにしました!

『嫌われる勇気』では哲人(教える人)と青年(質問する人)の対話を通して、アドラー心理学の内容をやさしくわかりやすく解説をしています。

どんな自分でも受け入れられなければ、失敗することをおそれてしまい実践することができません。実践しなければ結局世界は1mmも変わりません。

仮に実践できたとしても、かえって失敗したと思う経験ばかりが重なって、だんだん自分に自信がもてなくなってしまいます。

人に好かれたい欲求

この欲求ばかり重んじた生き方は、結果的に自己否定につながり、他者に評価されない最悪の人生で終わるになるでしょう。そんな価値観を提起してくれたのが「アドラー心理学」になります。

アドラーは「周りに起こる物事の見方(解釈)」を変えるだけで、全てが良い方向に変わると言います。つまり、今の自分を変えたいなら「物事の見方」を変えていくことですね!

「人に嫌われるのが恐い、好かれたい」そんな呪縛によって人生に苦しむ方に是非おすすめしたい本です。

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誰もが直面する人間関係の悩み

職場や学校で、誰もが直面する人間関係の悩み

実際僕自身も経験しました。むしろ経験したことがない人のほうが少ないかもしれないですね。

「周囲の人に嫌われたくない」と考えて、自分の意見を押し殺して生きる人は少なくないと思います。
他人と自分を比較して劣等感に悩み、自己嫌悪に陥る無限ループに入ることを経験された方もいるのではないでしょうか?

職場での自分

職場では、上司の顔色をうかがったり、上司によく思われたいと考えたりして、気持ちを曲げて発言する人がいます。自分自身も過去数年は正直なところありました。

同僚などとの横のつながりでも、自分がどう思われるのかをいつも気にして、嫌われないようにする。なるべく目立たないようにしようとする内向的な人もたくさんいらっしゃると思います。

SNSでにおける「いいね!」の数を気にする

SNS時代として普及が進む「Instagram」や「Twitetr」などのSNSでも、メッセージを書き込む際に、「いいね!」を押してほしいと思って、“人にウケる”メッセージを書いてしまうことはないでしょうか?

押してもらえないと残念なので自分の真意でもないことを書く

インターネットやスマートフォンが普及して周囲とつながる機会が増える中、嫌われることを恐れる人が増えているように思います。

アドラー心理学では”トラウマ”を否定

アドラー心理学では、わたしたちの行動は「その人の意志による目的」があってそうしていると考えます。

これは、過去に経験したことがいまの行動の原因である、という考え方とはちがいますね。
たとえその行動が自分の望まないものであっても、その人の意志であると考えます。

例えば引きこもっている人がいるとする

原因論では「不安という原因」によって、外に出ないと考えます。

アドラー心理学の目的論では、「外に出たくないという目的によって、不安という感情を作り出している」と考えます。

ここは割と賛否両論

トラウマによって外に出れない人も実際いるのでうーんといった感じですがどうなんでしょうかね。

フロイト心理学のような原因論では、過去の災害や他人の言動などによる経験がトラウマとなって現在苦しむと考えます。

それに対するアドラー心理学

「今の目的にかなう経験を過去の記憶から探して、トラウマにしている」と考えます。

過去の経験は変えられませんが、今の目的は変えられますので、この考え方によって過去の経験や、環境、自分の感情にも縛られなくなります。過去に縛られず今を生きようということが強く伝わってきますね。

【生まれつきの性格について】

アドラー心理学では、性格や気質を「ライフスタイル」と呼び、10歳頃に自分で選んだものだとしています。

自分で選んだものなので、もう一度選び直すことができると言うのです。

変わるのには不安がつきもの

人間が変われないのは、過去のできごとや環境・性格などではなく、「今のままのほうが楽」であり、「変わるのは不安だからだ」といいます。

そのため、アドラー心理学では、「これまでの人生に何があったとしても、これからの生き方に何の影響もない」「幸せになる勇気を持って、ライフスタイルを選び直しなさい」と解説しています。

この考え方だけでかなり気分がすっきりするというか晴れたような気持ちになれますね!

【すべての悩みは対人関係である】

まさにこれはその通りであると思います。

アドラー心理学では、個人で完結する内面の悩みは存在せず、「人間の悩みはすべて対人関係の悩み」と断言し、「宇宙に他者がいなくなり、自分一人になれば、あらゆる悩みも消え去るだろう」といいます。

過去に悩んだことがあれば今ふと思い出してみてください。
もしその人がいなければ・・・と思うと完全に悩みが消えますよね。

人間関係を築くときのポイント

人間関係を築くときのポイントは、ほかの人を「褒めてはいけない」ということです。

褒めてはいけない理由

「ほめるという行為には『能力のある人が、能力のない人に下す評価』という側面が含まれています。」とアドラーは解説しています。

ほめることによって上下関係、つまり「縦の関係」をつくってしまいます。

みんな仲間だと感じるために、ほかの人を評価したり、判断したりしないということです。

アドラー心理学では、縦の関係を否定し、すべての人間関係を、「同じではないけど対等」という横の関係にするよう提唱します。

友人にする対応に置き換える

たとえば、あなたと対等な友人が仕事を手伝ってくれたとします。そのとき、あなたは相手になんと言いますか?

ほとんどの方が「ありがとう!」と感謝の言葉を伝えたり、「嬉しかった!」と喜びの言葉を伝えるかと思います。

これが横の関係に基づくアプローチになります。

相手を評価するような上からの目線ではなく、同じ高さの目線からの言葉かけをしています。

【人間が持つ劣等感について】

対人関係を誤りやすい人間の普遍的な欲求が、「優越性の追求」です。生まれ持った無力な状態を脱して理想を追求することです。

この「優越性の追求」によって起きるのが「劣等感」です。

圧倒的な劣等コンプレックス

  • 「私は学歴が低いから成功できない」
  • 「私は器量が悪いから結婚できない」

などと、劣等感を言い訳に使うことを「劣等コンプレックス」といい、そうなると、向上できなくなってしまいます。

しかしここであきらめてはいけません。

「劣等感」は必ずしも悪いものではなく正しく使えば努力や成長を促進するとアドラーは提唱しています!

【決して他人と比べない】

自分の理想を求めるのではなく、他人と比較してしまうと、競争になってしまいます。
結論、あなたはあなたです。あなたなりの人生を歩んでいくのが1番です。

他人との比較ではなく、自分の理想と比較して向上することにより、他人は仲間となって対人関係の悩みは減り、世界は安全な場所になるのです。

【今を生きる】

アドラー心理学では、ほかの人はみんな仲間であり、自分はそこにいていいんだ、という感覚をもてるようになるために、以下の3つのことが必要になるとしています。

  • ありのままの自分を受け入れること
  • ほかの人を信じること
  • だれかの役に立つこと

ありのままの自分を受け入れるということ

1つ目は、ありのままの自分を受け入れるということです。

これは、イケてる自分もイケていない自分も、「ありのまま受け入れる」ということです。

たとえば、100点ではなく60点の自分であったとしても、「60点の自分」として受け入れます。
そして、「100点に近づくためにはどうしたらいいか」と考えることです。

もしも「自分には価値がある」と実感することができたなら、その人はありのままの自分を受け入れることができるとしています。

ほかの人を信じる

正直ここはなかなか難しいなと思いましたが・・・解説します。

ここでは、「他者を信じるにあたって、いっさいの条件をつけないこと」を目指しています。

なんの条件もつけずにほかの人を信頼することは、簡単ではないですが、わたしたちがほかの人を信頼し続けると、相手も心を開いてくれます。

裏切られるのは怖いかも

しかし裏切るかどうかは、あくまでのほかの人の課題です。
あなたはただ「自分ならどうするか」、だけを考えればいいだけということですね。

だれかの役に立つということ

これまでに、ほかの人に親切にしたり喜ばれるようなことをした経験があると思います。

そのとき、どんな気持ちがしましたか?

  • 電車で席を譲った
  • 友達にご馳走をした
  • プレゼントを贈った

過去に色んな善を積んできたかと思います。
その時、嬉しい気持ちや、幸せな気持ちを感じたかもしれませんね。

アドラー心理学では、わたしたちはだれかの役に立っている、みんなに必要とされていると思えたときにだけ、自分の価値を実感することができると考えています。

もちろん、自分を捨ててまで、だれかに尽くすことを求めているのではありません。

貯金がないのに人のご馳走しても自分が苦しいだけですからね。あくまでも、自分の価値を実感するためのものです。

【怒りっぽい人こそ読むべし】

アドラー心理学では、怒りは捏造だと主張されます。

あくまで、「行動」は「目的」があってこそだと提唱しています。
例えば、レストランの店員に飲み物をこぼされて怒り、「店員に対して怒鳴る」という行動は、「その店員を言い負かせ、言うことを聞かせる」ために怒っているのだというのがアドラーの考え方なのです。

殺人も同じ理由

あくまで、その怒りは突発的に起こったものだと本書に登場する青年は主張しますが、哲人は「それなら、衝動的な殺人も同じ理由になる」と諭します。

たとえば、さっきまで猛烈な勢いで怒っていた母親も、その最中に鳴り出した電話を取った際には、すぐさま落ち着いて対応します。上司にもあるあるですよね。

このことからアドラーは「怒りは出し入れ可能な道具」、「目的を達成するための手段」として使っていると主張するのです。

ありのままの自分を受け入れる

この怒りをコントロールするポイントとなるのが、「自己受容」です。
行動や所有物によって自分や他人を評価するのでなく、今の自分をそのまま受け入れることが「自己受容」となります。

【どうすれば幸福になれるか】

どうすれば幸福になれるかというと、 目に見える貢献でなくても「貢献感」を持てればいいのです。

つまり、『嫌われる勇気』における幸福の定義は「貢献感」です。承認欲求を通じて得られた貢献感には自由がありません。

他者からの承認はいりません。

共同体感覚があれば承認欲求にとらわれず、私は誰かの役に立っていると実感できればそれでいいのです。

【嫌われる勇気を一言で表すと】

僕自身読んでからすごく生きやすくなりましたし、精神的な面どころか身体まで軽くなったような気持ちになりました。

私たちの人生には、色々な苦しみがある

楽しいこと、つらいことたくさんありますが、人生のベースとして「つらいこと」のほうが多いと思います。

『嫌われる勇気』では、すべての人が幸せを感じるために、「ここから勇気を持って一歩を踏み出してもいいんだよ」と背中を押してくれています。

答えとは、誰かに教えてもらうものではなく、自らの手で導き出していくべきものあり、自分を変えることができるのは、自分しかいません。

すべての悩みの原因は対人関係である

「他の人から認められたい」という承認欲求を充たすため、嫌われないように立ち回る生き方は、不自由極まりないものになるからです。

そこでアドラーは、対人関係の問題を解決し、すべての悩みから解放されるには、「嫌われる勇気を持ちなさい」ということですね!

是非気になった方は本書を手に取って自分の目で見てみて感じ取ってくださいね。

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