こんにちは。Nagiです。
当サイト(Nagi Rhythm)は現在1500記事以上投稿をしており、過去に様々な読書レビューをさせていただきました。
本日は先日ご紹介をした「成瀬シリーズ」にちなんで続編である「成瀬は信じた道をいく」を読み終えたのでレビューをさせていただきます。
まず結論を一言でお伝えすると、第1弾ほど衝撃はありませんでしたが「成瀬とまた再開できた感」がすごくて、ページをめくる手が止まりませんでした。
今回の記事では以下の3点についてピックアップをさせていただきました。
- 誰とでも仲良くなれる成瀬が羨ましい
- 父親ですら、成瀬を上手く扱えないシーンが面白い
- 全員が成瀬のことを大好きであるということ
それでは上から順に解説をしていきます。
誰とでも仲良くなれる成瀬が羨ましい
本作では「成瀬」に憧れる「みらいちゃん」という小学4年生の子が現れるのですが、成瀬は小学生であろうが何歳であっても平等に接します。
相手が島崎であろうが、父親の慶彦であろうが、小学4年生のみらいちゃんだろうが全員に対して同じ口調で、しかもみらいとちゃんと一緒にパトロールをするほど。
成瀬がモテる理由もわかる
写真を撮る時も常にポーカーフェイスな成瀬で感情がなさそうな成瀬ですが、それでも「誰に対してでも平等に接する」というのは、我々人間にとってなかなか実現しづらいものなので、すごく学びにもなりました。
とはいえ、前作のように島崎が引っ越すかもしれないというだけでメンタルが通常ではなくなる人間らしさもあり、そういった面も愛されるのが成瀬の良さだったりしますよね。
「誰とでも仲良くなれる」というのは実際なかなか難しいところではありますが、成瀬のように好かれようとせずに自分らしさを出しながら人生を楽しもうとメッセージをもらったような気がします。
父親ですら、成瀬を上手く扱えないシーンが面白い
とにかく優秀な成瀬がなんと「京大に合格」をするのですが、その際に「一人暮らしをするかもしれない」という憶測が飛び交います。理由はスマホの検索履歴に「京都 一人暮らし」と検索をしたものがあり、父親がめちゃくちゃ寂しそうにするシーンがあります。
昔は「パパ、パパ」と女の子らしい一面もあったとのことですが、いつからか完全なる成瀬仕様に。家に帰っても親に対しても同じ口調で話しますし本当に200歳まで生きるつもりなので21時までには寝るルーティン。
個人的に「ええ!?」と思ったシーン
突然会場でテントを張っている受験生を「寒いだろう」と拾って実家に入れ込むシーンも非常に成瀬らしさ全開。たとえ受験生とはいえど、突然家に知らない人を呼ぶのはいくら安全な日本でもかなり厳しいものがあるのは事実。
確かに父親、母親目線でいえばめちゃくちゃ嫌だっただろうと思いますし、少なくとも筆者の実家なら絶対にNGな内容でした。笑
全員が成瀬のことを大好きであるということ
成瀬が大晦日の「紅白」にでるため「探さないでください」という意味深な成瀬らしくない手紙を置いて姿を消します。
その際は、小学4年生のみらいちゃんから相方の島崎、そしてバイト先(スーパー)のお客さんである呉間さん、そして呉間さんの旦那まで他多数みんなそろって成瀬を探しにいきます。
そもそも「探さないでください」というのは紅白に出るのが決まっていて、紅白の関係者からずっと口封じをされていて、スマホを持っていると「GPSで居場所がバレるから」ということでこの手紙を置くことになりました。
成瀬らしくない、ちょっとメンヘラっぽい書き方になってしまっているので、そりゃ誰だって探しますよね。自分でもあまりにも突然すぎるので絶対に探してしまいます。
前作が良すぎて続編分はイマイチ
誰からも愛される成瀬ということは分かったのですが、今作は前作が良すぎてちょっと影が薄い印象。
上手く言葉にできないのですが、少し成瀬の登場シーンが少なく感じてしまったからですかね。成瀬を追いかけるシーンも、クレーマーのシーンも色々ありますが、もう少し成瀬との距離感を近くしてもっと成瀬を観察していたかったところかもしれません。
まだまだ次回作も続くことが予想されますので、期待しておきましょう。