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【つまらない?苦しい?】傲慢と善良を読んだ感想まとめ【ネタバレ注意】

読書レビュー
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こんにちは。Nagiです。

当サイト(Nagi Rhythm)は現在毎日1000日以上更新をしており、下記のように過去に様々な小説のレビュー記事を執筆させていただきました。

そんな本日はタイトル通り今流行の小説「傲慢と善良」を読み終えたのでレビューもかねて記事にさせていただきます。

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まず点数をつけるならば「つまらない」という感想もある中ですが、私の中で100点満点の小説で、非常に読み応えのある小説でした。

具体的な理由をお伝えしますと下記の3点です。

  • ミステリー小説かと思いきや人間心理にフォーカス
  • 子離れできない親の醜さが顕著に描かれている点
  • 婚活の大変さが描かれている点

※ここからネタバレ注意です。

それでは上から順に解説をしていきます。

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ミステリー小説かと思いきや人間心理にフォーカス

一言であらすじから結論までご紹介すると「婚約をしている自分の彼女がある日突然ストーカーに連れ去られて消え去ってしまう話なのですが、実は消えていなくてただただカップルが自分自身とお互いを見つめ直す」というお話です。

突然自分の彼女が電話1本でいなくなってしまうので、最初の100ページくらいまでは一体どうなってしまうのだろうとドキドキヒヤヒヤしたのですが、もうあまりに我慢できなくなってネタバレ記事を見てしまった私は完全に愚か者です。もし見ていなかったら一体どれだけ面白かったか・・・。

主人公の架(カケル)と真実(マミ)は婚活で知り合うことになるのですが、出会う前からお互い懸念点がありました。具体的にお伝えしますと下記の通りです。

架の場合

  • 100点満点だった彼女に振られてしまった過去

真実の場合

  • 33歳にして誰とも付き合ったことがないこと(もちろん処女)
  • 婚活自体全然上手くっていなかったこと
  • 過保護すぎる親に苛立ちを覚えていた
  • そもそもずっと実家暮らしだった(一人暮らしさえさせてもらえない)

上記の通りでして、架はずっと元カノを引きずっているし真実の場合でいえば周りの人間の環境が悪すぎるし、親も狂っていて途中でめちゃくちゃイライラする内容になっています。

映画化、もしくはドラマ化もかなりしやすい内容だと思うので映像になるの非常に楽しみなストーリー設計です。かなり上手く描けていると思います。

子離れできない親の醜さが顕著に描かれている点

もはや引くほどの過保護で、戸田恵梨香映画「母性」とセットで見るとより一層苛立ちを実感するかもしれません。母性の場合は子離れではなく親離れができないストーリーですが、レビュー記事もあげておりますので是非ご覧ください。

具体的に箇条書きでお伝えすると下記の通りです。

  • 真実が婚活をしていてお見合い相手を選ぶのも母親
  • 30歳を超えているのに帰りが遅くなったらブチギレ
  • 30歳を超えているのに男友達と遊ぶことを母親の許可が必要

18歳までは子どもとして扱ってもいいかもしれませんが、少なくとも20歳をこえてくると大人と同じ扱いになるのが普通です。

ひろゆきも同意見

「誰と何しようが、犯罪さえ起こさなければ+他人に迷惑さえかけなければ自由であるべき」というのが人生だと思っている私は、読んでいて違和感しかありませんでした。

「婚活をする際、相手を選ぶのも母親って・・・自分の意志ってもんがないのかよ?」というのが連続です。

幸い、真実(まみ)の姉はまともでそんな妹と母親を見ているとイライラしてすぐに家を出たところがまだ良かったところかもしれません。

姉まで狂っている状態だったらこの家族は一体どうなっていたのだろうとヒヤヒヤします。

少なくとも筆者の家庭は自由だった

ふと私の過去を振り返ってみたときに「小学生までは門限+誰と遊ぶかの報告」がありましたが中学生以降というのは誰と何をして遊ぼうが完全に自由で、大人の仲間入りという形でした。

夜中に帰ろうが「あんたこの時間まで何していたん?」と軽く怒られるだけですし、誰と遊ぶのも自由でした。今思えば13歳以降は完全に自分の人生を歩めていて、改めて両親に感謝をしたい家庭環境でした。

「勉強しなさい」とは言われていましたが、点数が良くても悪くても携帯を取り上げられるか返してもらえるかくらいです。

私は独身ではありますが、もし仮に家族ができた場合は、私の生まれ育ったような環境でありたいこの本を読みつつ思いました。そういった点で気づくことができるのも本書の魅力かもしれません。

婚活の大変さが描かれている点

私は婚活をしたことがありませんが、少なくとも言い方は悪いですが「婚活は売れ残りの集団である」ということが表現されているように思いました。

真実の場合でいえば1人目に出会った人も服装が子どもみたいな人だったり、2人目に出会った人はコミュ障すぎて会話にならない人だったり・・・。

実際私の友人も婚活をしていて「常に下を見ていて目を合わせることができない人と当たったことがある」という話を思い出しました。

婚活は果たしてやるべきなのか?

「マッチングアプリ」も今となってはだいぶ当たり前にはなりましたが、大抵が身体の目的だったり、アプリに登録をする時点で何かしら懸念材料がある人柄であるように思えてしまうのは私の考えが古いだけでしょうか?

今回、幸いなことに架のような見た目も良くて会社も経営していて誰とでも仲良くなれるような素晴らしい人と出会えた奇跡がありましたが、実際はなかなか上手くいかないと思います。

上手くいっていない人は冷却期間も必要かも

70点と言われてあまりに傷ついた真実は飛び出して東北大震災の被災地でボランティアをすることになって、数か月~半年(具体的な期間は書かれていなかったけど)お互いめちゃくちゃ距離を置いた形になりました。

その冷却期間が良かったのか、二人は最終的に結婚することに。結婚式の様子まで描かれていて、しかも場所も思い出の場所で誰も呼ばずに二人だけであげることになったのですが、その「二人きり」というのもなんだかすごくロマンチックで良いと思いました。

もちろん友人や両親を呼んでというのも盛り上がって良いのですが「愛し合う二人だけの思い出」ということもロマンがあって素敵であると思います。

今回の本は「婚活をしている人」や「婚活で成功をした人、失敗した人」においてとても刺さる内容になっていると思います。個人的にすごく読んで良かった小説でした。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

そんな本日はタイトル通り今流行の小説「傲慢と善良」を読み終えたのでレビューもかねて記事にさせていただきました。

改めて結論100点満点の小説で、非常に読み応えのある小説でした。

今回の記事では下記の3点についてピックアップをしつつネタバレありでご紹介をさせていただきました。

  • ミステリー小説かと思いきや人間心理にフォーカス
  • 子離れできない親の醜さが顕著に描かれている点
  • 婚活の大変さが描かれている点

当メディアは現在毎日1000日以上更新をしており、過去に様々な小説のレビュー記事を執筆させていただいておりますので、併せてご覧ください!

 

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