こんにちは。Nagiです。

物価の高さに「鬼インフレやん」と感じる今日この頃。PIVOTやReHacQなどを見ていると、「投資しましょう」という話をよく耳にします。

自分は2021年末から、手元の日本円のほぼ全額をドルに替えたり、株やビットコインへ投資したりしてきました。結果として自分はなんとかなりましたが、資産を持っているかどうかで差が広がっていくのを感じます。というか既に開きすぎワロタ。

ということで代田秀雄さんの著書『オルカン思考 世界経済を味方につける「長期投資」の教科書』を読み終わったのでレビューしていきます。

パッと読んだ感想を箇条書きでまとめると以下の通り。

  • 普通に面白い。投資初心者にも読みやすい。
  • デイトレで爆損した人にも読んでほしい
  • 短期売買で勝ち続ける難しさはガチ
  • 結局、長期でコツコツ積み上げるのが自分には合っている
  • すぐにチャートを見てしまう人にも読んでほしい
  • 読んでいちばん思ったのはもっと時間を味方につけようということ

過去にデイトレで損失を出した自分からすると、「あんなにチャートに張りついて、アホだったな」と振り返る一冊になりました。お金だけでなく、取引に使う時間や睡眠、増やした資産を何に使いたいのかも含めてレビューします。

目次
  1. 『オルカン思考』はどんな本?
  2. 指数に勝つために、どこまで時間を使うか
  3. チャートを見すぎる投資は、自分にはしんどい
  4. 自分の場合、増やした資産は「旅行」に使っていく
  5. 年齢に応じてリスクの取り方を変えたい
  6. 『新・臆病者のための株入門』とセットで読むと面白い
  7. 『オルカン思考』をおすすめしたい人
  8. まとめ:もっと時間を味方につけたい

『オルカン思考』はどんな本?

著者の代田秀雄さんは、投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」、通称オルカンの生みの親として知られる方です。

著者代田秀雄
出版社Gakken
発売日2026年4月16日

本書では長期投資の考え方に加えて、オルカンが生まれた背景や、投資で増やしたお金の使い方も扱っています。筆者の崇拝する橘玲さんが推薦されている本でもあります。

出典:Gakken『オルカン思考』書籍紹介・目次

自分が今回考えたのは、売買の判断を増やして利益を取りにいくことに、どこまで時間を使う必要があるのかということです。

すでに投資をしている人でも、自分のやり方と照らし合わせながら読めると思いました。

指数に勝つために、どこまで時間を使うか

プロでも長期で指数に勝ち続けるのは難しい

投資のプロでも、長期で指数に勝ち続けるのは難しい。このことを考えると、自分がチャートを見続けて売買する意味はどれくらいあるのだろうと思います。

本書とは別のデータですが、S&P Dow Jones Indicesの「SPIVA Japan Year-End 2025」では、2025年末までの15年間で、日本の大型株アクティブファンドの約8割が比較対象の指数を下回っています。ガチでこれはやばすぎるデータ。

指数に勝つファンドもありますが、プロが運用しているから必ず有利になるわけではありません。なお、これはファンドの運用成績の比較で、個人のデイトレの勝率を示したデータではありません。

出典:SPIVA Japan Year-End 2025

分析や売買に時間をかけた結果が、指数を長く保有した場合より良くなるとは限らない。自分が投資に使う時間も含めて考えると、これは結構大きな話だと思いました。

個別株で利益を出す人はいます。ただ、自分がこれから何年も市場平均を上回れるかと聞かれると、そこまで自信を持って答えるのは難しいです。

デイトレで失うのはお金だけではない

「デイトレを続けていれば、いずれ大きく負けて退場する」というのは過去記事でも触れてきた、自分の考えです。

自分の友達も大きな損失を出しましたし、短期で勝てたからといって、その後も勝ち続けられるとは思えません。

勝ち続けている人がいるとしても、自分が同じようにできるかは別です。自分の場合は短期売買で損失を出した経験がありますし、チャートに時間を使いすぎたことも後悔しています。

過去記事にも書きましたが、

  • 映画を観ていても相場が気になる
  • 本来なら仕事や好きなことに使える時間を、チャート分析に使ってしまう

お金が減ったことも痛いですが、好きなことに集中できなかった時間まで考えると割に合わなかったと思います。

本書を読んで、そこまでして短い値動きを取りにいく必要があるのかと改めて感じました。

少なくとも自分には、長く続けられる投資のほうが合っています。てか、自分の経験からすると、デイトレは気軽に手を出すものではないと思います。

長期で持つことについては、ウォーレン・バフェットさんの本を読んだときにも考えました。今回、改めてそのときの自分の記事も見返しました。

チャートを見すぎる投資は、自分にはしんどい

自分の場合、個別株に大きく賭けたり、デリバティブ取引や信用取引をしたりすると、すぐにチャートを見てしまいます。値動きが気になって確認するのですが、その時間があればほかのことができます。

ここで思ったのが、自分ならS&P500に連動する投資信託を長く持つ場合、そこまで頻繁にチャートを見ないだろうなということです。

何年も持つつもりなら、「今日の値動きを何度も確認する必要はあるのか」と考えると、相場が気になるたびにスマホを開くことは減らしていきたいです。

  • 仕事や読書に集中
  • ランニングや筋トレに時間を使う
  • 恋人や友達に時間を使う

ということに集中した方が良いのはいうまでもありません。

最終的に自分が目指したいのは、毎日の値動きに張りつかなくても続けられる投資です。

オルカンやS&P500に連動する投資信託にも値下がりはありますが、当面使わないお金を長期で運用するなら、確認する頻度は減らせるのではと思いました。

爆益でも爆損でも「眠りに影響」するのはきつい

自分はデリバティブ取引や信用取引をすると、どうしても夜の寝つきが悪くなります。朝もすぐに目が覚めてしまいます。まじでスマホが気になってしょうがない。

仮に爆益だろうが爆損だろうが、この状態が続くのは長期的にクソほど体に悪いのではと思ってしまいました。お金が増えていても、ちゃんと眠れないのは自分にはつらいです。

この経験だけで、取引そのものが病気の原因になるとは言えません。ただ、睡眠不足が続く場合、集中力や判断力に影響し、長期的には高血圧や糖尿病などのリスクとも関連するとされています。

投資を長く続けるなら、利益だけでなく睡眠にどれくらい影響しているかも考えたいです。ちゃんと眠れるかどうかは、自分にとって大事な判断材料だと思いました。

個別株も長期目線で考えたい

自分はやっぱり、短期売買より長期投資のほうが合っていると思います。

個別株を買うにしても、米国株なら

  • Apple
  • マクドナルド
  • Tesla

とか鬼長期で安心できるもののみ。

日本株なら、

  • ソフトバンクグループ(9984)
  • 三菱重工業

など、長期上昇トレンドで長い目で保有を考えたい企業が浮かびます。短期で多少損しようが関係なし。

過去のチャートが右肩上がりでも、その先の上昇が保証されるわけではなく、個別株には企業ごとのリスクがありますが上記はほぼ間違いないと言い切ってもいいくらい美しい上昇トレンドです。

自分の場合、増やした資産は「旅行」に使っていく

本書の第4章は「投資は増やしながら使いなさい」であり、資産を増やす方法に加えて、どう使っていくかも扱っているところがこの本の特徴です。

自分の場合、増やした資産は旅行に使いたいです。ほかに大きな使い道はほとんどありません。

そう考えると資産をどこまでも増やし続けることを目標にする必要もないのかも、と思ったり。

  • 旅行に必要な分は使う
  • 当面使わないお金は運用を続ける

というふうに、自分にはお金の使い道で分ける考え方がしっくりきました。近いうちに行く旅行の費用は、長く運用するお金とは分けて確保しておきたいです。

相場の動きだけで旅行の予定を決めるようにはしたくないし、めちゃくちゃ株で負けたからといって旅行がキャンセルになったり旅先で全く楽しめなくなるのは本末転倒すぎ。

友達が沖縄旅行で全く楽しめなかったらしく、そういうのは少なくとも避けたいと思いました。

年齢に応じてリスクの取り方を変えたい

①若いうちは運用期間の長さを生かす

若いうちはある程度リスクを取り、年齢を重ねるにつれて現金を増やしていく。この考え方も印象に残りました。

同じ金額でも、何十年も運用できるお金と、数年後に使うお金では投資の仕方が変わります。一般に、ほかの条件が同じなら若いほうがリスクを取りやすいと考えられますが、収入や資産、今後の支出も含めて判断する必要があります。

自分が生かしたいのは、これから運用できる時間の長さです。当面使わないお金で値下がりも受け入れながら長く運用する、という考え方に納得しました。

②使う時期が近づいたら現金を増やす

年齢を重ねて、お金を使う時期が近づいたら、少しずつ現金を増やしていくことも考えたい。使う直前に相場が下がってしまうと、回復を待ちたくても待てないことがあるから。

ただ、何歳になったら一律に現金を増やす、という決め方だけでは足りないと思います。同じ年齢でも、すぐに使う予定がある人と、まだ長く運用できる人では事情が違います。

近いうちに使うお金は現金で確保し、長く使う予定のないお金は運用を続けていき、自分も年齢だけで区切らずにいつ使うお金なのかを考えながら資産配分を変えていけたらと考えています。

『新・臆病者のための株入門』とセットで読むと面白い

上記は私が少し前に書いたレビュー記事。個人的に橘玲さんの『新・臆病者のための株入門』とセットで読むと、より一層面白いと思いました。

この本もタイトル通り、株式投資の考え方や新NISAの活用を扱っています。『オルカン思考』ではオルカンの作り手の視点に加えて、増やした資産の使い方も考えられます。

2冊をあわせて読むと、率直に「NISA最強やん。指数最強やん」と思いました。それくらい、長期でインデックス投資を続ける考え方に納得しました。

「NISA最強、指数最強」と感じた理由

ただ、NISAとインデックス投資は別のものです。

  • NISA=対象の投資で得た利益を非課税にする制度
  • インデックス投資=指数への連動を目指す投資信託などを通じて運用する方法

となっています。

自分が魅力を感じたのは、低コストで広く分散するインデックス投資を、NISAの非課税制度と組み合わせて長く続けることです。

繰り返しなりますが、「チャートを見る時間や、売買に悩む回数」も含めると自分には合っていると思いました。

指数に連動する商品でも値下がりはありますし、NISAを使えば必ず利益が出るわけでもありません。

「指数なら何でも最強」とまでは言えませんが、頻繁な売買で市場平均を上回ろうとする難しさは、2冊を読むと改めて感じます。

『オルカン思考』をおすすめしたい人

読み終えて、改めて忘れかけていた気持ちを再び思い出しました。反省。

この本は特に次のような人におすすめしたい本です。

  • 投資を始めたものの、日々の値動きが気になってしまう人
  • 短期売買に使う時間やストレスを減らしたい人
  • 長期投資を続けながら、お金を使う時期も考えたい人

オルカンをまだ買っていない人でも、投資に使う時間や、増やしたお金の使い道を考えたいなら参考になると思います。自分も、これまでの投資の仕方と照らし合わせながら読めたところが面白かったです。

短期で利益を出すための売買手法を探している場合は、目的が違います。長く持ち続けるための考え方を知りたい人に向いた一冊です。

まとめ:もっと時間を味方につけたい

『オルカン思考』を読んで、ガチで自分には長期投資が合っていると思いました。すぐにチャートを開く習慣を減らして、仕事や読書、ランニングに時間を使いたいです。夜もちゃんと眠りたい。

増やした資産は旅行に使う。そのためにも、長く運用するお金と使う予定のお金を分けながら、無理なく続けたいです。もっと時間を味方につけようと思えた一冊でした。