【レビュー】橘玲新著「プアジャパン」を読んだ感想まとめ【日本円だけ持つ人は情弱】
こんにちは。Nagiです。
最近『HACK』を読んでから橘玲さんに激ハマりしており、一時はめちゃくちゃタイのバンコクに興味を持って一人旅に行ったりしていました。
その流れで今回は橘玲さんの新著である『プアジャパン インフレ世界を生き抜く資本戦略』も読了したのでレビューしていきます。
まず感想を一言でお伝えすると個人的に90点。かなり面白かったです。なんとこの本は発売日前から3部門でamazonで1位だったので期待しかありませんでした。
単純な面白さなら『HACK』のほうが好きだったのですが、読み終わってからあれこれ考えてしまったのは圧倒的に『プアジャパン』。
何より、本サイトでもずっと昔から発信している通り「全財産を日本円で持っているのはリスクでは?」ということをしつこいほど書かれているのが印象的でした。
『プアジャパン インフレ世界を生き抜く資本戦略』ってどんな本?

一言でお伝えすると橘玲さんがこれからの日本と資産運用について書いた本です。
| 書籍名 | プアジャパン インフレ世界を生き抜く資本戦略 |
|---|---|
| 著者 | 橘玲 |
| 発売日 | 2026年6月16日 |
| 価格 | 1,870円(税込) |
| ページ数 | 256ページ |
タイトルだけ見ると「日本はこれから貧しくなります」という経済本っぽいのですが、実際はちょっと変わった構成となっています。
最初にインフレや円安が進んだ近未来の日本を小説形式で描き、そのあとで「なぜそんな未来があり得るのか」を金利や為替、日本経済の現状から解説していきます。

後半はさらに実践的で、預金、国債、外貨、株式、NISAから、レバレッジやオプション取引まで登場します。
ざっくり分けるとこんな感じ。
- 前半→このままいくと日本はどうなるのかを小説で解説
- 中盤→なぜ円安やインフレが起きるのか
- 後半→そんな時代に自分の資産をどう守るのか
なのでよくありがちな「日本は終わる!日本から脱出せよ」みたいに煽って終わる本ではありません。
日本の未来が悪い方向に行くのはほぼ確定だからこそ、自分にできる備えくらいはしておこうというメッセージが込められた本だと思いました。
こんな人におすすめ
| おすすめしたい人 | 理由 |
|---|---|
| 投資を始めたばかりの人 | インフレや円安と資産運用の関係が分かりやすい |
| 資産のほとんどが日本円の人 | 「現金=完全に安全」なのか考えるきっかけになる |
| NISAをなんとなく続けている人 | なぜ投資するのかを改めて考えられる |
| 30代の会社員 | 10年、20年先の日本を自分事として考えやすい |
| 橘玲が好きな人 | いつもの合理的で身も蓋もない視点を楽しめる |
逆に、アレン様のように「稼いだ金は全部使う。将来は知らん。」という人には、たぶんそこまで刺さらないと思います。
でも、34歳を超えてからそれはそれでいいと思う件
若いうちから何もかも我慢して、何千万円も残したまま死ぬことが正解とも思いません。20代前半からNISAを始めるのもありですが、20代前半の思い出作りって体力もあるしプライスレス。
しかも若いうちにお金を使いまくった時のほうが絶対にコスパもいいし、後々老後に海外旅行をしても体力はないしブランドものを買い漁っても遅いだけ。
なので自分も適度に海外旅行には行くし、服も買うし、美容にも普通にお金を使います。ただ、それと同時に「目的はないけどなんとなく資産も増やしたい」という強烈なものが私の中にあります。
多分新卒時代の私の給料の少なさからきているコンプレックスです。今を楽しみながら、将来お金で困る可能性も減らしておきたいからこそ、橘玲さんの考え方がクソほど刺さるのかもしれません。
スタバ1杯が1000円になる未来+海外旅行に行けなくなるのが怖くなる
第1章では、インフレが進んだ近未来の日本が小説形式で描かれます。
どんな内容かというと、
- 物価は今の数倍以上上がった状態
- 円はさらに弱くなり、世界最弱通貨
- スタバも当たり前のように1000円を超えてくるような世界
最初は普通に、「さすがに極端すぎる」と思っていたのですが、ここ数年の物価を考えると「絶対にない」とも言い切れないのが今の世界。
何を隠そう、自分は過去にも何度も記事にしているほど海外一人旅が好きでよく行きますが、まじで円安のやばさを実感します。あとこれだけ円安+インフレだろうが、日本はまだまだ1番安くてコンビニに行けばポテチとか1000円弱です。

これは実際に筆者が撮影したものです。2か月前に行ったオーストラリアのケアンズは物価も相当やばい。
- 普通のホテルが1泊5万円
- ランチ5000円
- 関空→ベトナムでさえ昔取った航空券が5万だったのに今は10万弱。
現地の人からすると普通でも、日本円で給料をもらっている側からすると何もかもが異常に高いし、今34歳の自分は10年後が44歳。10年後は一体どうなっているのだろうと怖くて仕方がなくなります。
一番考えたのは「現金って本当に安全なの?」ということ

投資パートを読みながら思ったのは「とりあえず現金を大量に持つ意味なくね?」ということです。
もちろん生活費や急な出費に備える現金は必要ですが、何度も記事にしている通り資産のほぼ100%を日本円で持っている状態まで「安全」と考えていいのかということです。
家族構成や自分の毎月の出費に寄りますが、銀行に1000万円があるとするなら自分なら間違いなく90-95%を投資に回します。
ドルやユーロで持つならまだしも、円を持っていても目減りするだけです。しかも利回りもゴミ。持つ意味が1mmもありません。
全財産が日本円もある意味では集中投資
投資では「卵は一つのカゴに盛るな」とよく言われます。
- BTCだけに全財産を入れる
- 一つの個別株だけを持つ
- 日本株だけを持つ
- 日本円だけを持つ
上記はどれも一つの資産や一つの国に偏っています。以前まで筆者は全財産「BTC/ETH/SOL」とクリプトだけでしたが、最近は株式にもいれています。
指数のS&P500がこれまで強かったからといって、これから先もずっと同じとは限りません。いつどうなるか分からないからこそ、分散が大事。
そして本書にも書かれていたのですが全財産が円というのも、一つのポジション。この数年のように円が大暴落すれば結局国民の生活がきつくなるだけだし、改めて分散の必要性を実感します。

2020年から続く円インデックスの最新チャートです。まじで日本沈没寸前。
NISAを「なんとなく」やっている人にも結構参考になるかも
「NISAはやっているけど、そもそもなぜ投資する必要があるのかはよく分かっていない」という人も結構いると思います。実際に自分も昔はそうでした。
- 「なんとなく周りがやっているから」やっている
- 世間のトレンド的にやるべきなのかもしれない
- 番組やNewsPicksなどの煽り
- ひろゆきの配信から始めた
という人も多いでしょう。
この本を読むとインフレ、円安、金利、現金、株式あたりが少しずつつながってきて「投資で大儲けする方法」を知るというより、なぜ全財産日本円がリスクになるのかを考える本としてとにかく優秀だと思いました。
唯一知りたかったのは橘玲本人のポートフォリオ

本書において特に不満もありませんが、個人的に崇拝しているからこそ橘玲さん本人のポートフォリオを見たかったです。
- 現金は何%持っているのか
- 世界株はどれくらいなのか
- 債券は持っているのか
- 買った資産を一生握り続けるのか
- 値上がりして比率が崩れたらリバランスするのか
この辺は普通に知りたかったです。めちゃくちゃ利益が出た時は利確するのか、それとも一生ガチホをしているのか、など。
自分はかなりブロガーの「マナブ」さんの影響もあったので資産のほとんどをクリプトにしていました。
ましてやマナブさんまでも崇拝している橘玲さんであればもっと参考になるはず。個人的にこのあたりはとても興味があったので知りたかったというのが正直なところ。
まとめ→日本円だけ持っているのは危機管理能力が相当低い

いかがでしたか?
多少本の内容において煽りはあろうと、『プアジャパン』を読んだあと本当に資産を守るためにどうしようか考えさせられました。
本当にスタバが1000円を超える時代が来るかもしれないし、なんならコーラ1本が500円くらいになる時代が生きている間にくるでしょう。
まぁ未来が分からないからこそ、
- 日本円だけにしない。これだけはガチ。
- 株だけにしない。同時にゴールドを持つ
- ビットコインも適度に握っておく
など工夫が必要で、投資を始めてから何度も見てきた「卵は一つのカゴに盛るな」という言葉を、改めて思い出しました。
自分はこれまで通り「株とBTC」を握りながら、コツコツ資産形成していく予定です。
『プアジャパン』は、日本の未来を当てる本というより、「今までの常識が通用しなくなったら自分はどうする?」と考えるきっかけになる本でした。金融リテラシーが低い人に是非読んでほしい1冊だと思いました。
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