こんにちは。Nagiです。

ドキュメンタリー映画「WILL」やひろゆきさんと旅をする「世界の果てに、○○置いてきた」シリーズから超推しになってしまった「東出昌大」さんのエッセイ「誰が為にか書く〜東京から離れた山暮らし日記〜」を読み終えたのでレビューします。

まず感想を一言でお伝えすると、「スキャンダルなど色々あったけど東出さんが山で生活して、その日々をこうして本にできたり人生をやり直せてよかったな」と心から思いました。

あまりに面白すぎて、24編とはいえたった1日半で全部読み終えてしまいました。本人のnoteを全読+Youtubeも全部視聴している一ファンの目線として本書の感想を書いていきます。

目次
  1. 東出昌大さんの「誰が為にか書く」はどんな本?
  2. 『誰が為にか書く』を読んだ感想
  3. 山暮らしは羨ましくない。でも自然には惹かれる
  4. 『誰が為にか書く』をすすめたい人

東出昌大さんの「誰が為にか書く」はどんな本?

東京を離れて山で半自給自足の暮らしをする東出昌大さんが、狩猟や家族との会話、日々の暮らしの中で考えたことを綴ったエッセイです。24編が収録されています。

項目内容
書名誰が為にか書く〜東京から離れた山暮らし日記〜
著者東出昌大
出版社扶桑社
発売日2026年9月25日
ページ数160ページ
定価1,650円(税込)

狩猟の話だけでなく、食べることや人との関わりについて、本人がどう考えているのかも読める一冊となっています。

『誰が為にか書く』を読んだ感想

①山暮らしも普通に労働

山に住んでいるからといって、ご飯が全部ただで手に入るわけではありません。

狩りをするなら朝早く起きて山へ行き、動物を探して、獲った後は食べられるようにする必要があります。お店で肉を買うときには済んでいる作業を、自分の時間と体を使ってやることになります。

食料を確保するために狩りに出るという点では、いわゆるゲームの「モンハン」のような暮らし。毎日の食事がかかっていると考えると、自分にはかなり大変そうです。

お金を払う機会が減っても、その分だけ自分でやることが増えるし、山暮らしも普通に労働じゃない?と思いました。

熊などの野生動物を意識しながら暮らすことも、自分にはストレスになりそうです。自然の中で生活する厳しさを読むと、気軽に「羨ましい」とは言えませんでした。

②山で暮らしていても人間関係は面倒

山というか村ならではの縄張りもあり、人と揉めた話も出てきます。自分には相手から突然絡まれたように読めて、山で暮らしていてもこういうことはあるんだなと思いました。

狩りをする場所にも人付き合いやその地域なりの事情があるようで、食べ物を得るだけでなく、そこにも気を使う必要があるストレスもあり。自分が同じ生活をするなら、人付き合いにも割と疲れてしまいそう。

都会を離れても、人間関係の面倒さまでなくなるわけではないので、山暮らしを想像するときに景色のよさや自由さだけでは考えられませんでした。

③肉を食べている自分も、命を奪うことに関わっている

冒頭の「ものさし」では、狩猟を残酷だと言いながら食べ物を残す人の話が出てきます。一方で、東出さん自身も動物を殺すときには、非情なことをしているという実感を抱くと書いています。

獲って食べる本人も、残酷さを感じており、狩猟についてどう思うかを考えるうえで、このことは気になりました。

自分が命について強く考えたのは、旅番組で実際に動物を殺して食べる場面を見たときです。個人的にかなり衝撃を受けて、改めて弱肉強食なんだなと思いました。

ただ、自分も普段から肉を食べています。目の前で動物が殺されることには衝撃を受けるのに、肉になったものは普通に食べている。そのことを考えると、簡単には答えが出せません。

同じような葛藤は、東出昌大さんの映画『WILL』の感想でも書いておりますので以下もご覧ください。

本を読んで、食べ物を手に入れるまでの手間に加えて、その前にあった命のことも改めて考えました。毎日の食事を当たり前だと思わず、感謝したいです。

④noteと同じく、文章が上手いなぁと思った

文章については、本人のnoteを読んでいるときと同じく「上手いなぁ」と思いました。

例えば、冒頭の「ものさし」は電車が止まった話から始まります。緊急停止ボタンや119番通報の話を経て、狩猟をどう受け取るかという、人それぞれの判断基準へ話がつながっていきます。

山で起きたことを紹介するだけでなく、身近な出来事から本人の考えも読め、そうした書き方もこの本の特徴だと思います。

「東出・ひろゆきを世界の果てに置いてきた」の旅先でも本を読んでいましたし、三島由紀夫の本も読むと話していたのを覚えています。普段からたくさん読んでいるんだろうなと思いますが、今回も本人の文章を一冊の本として読めてよかったです。

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⑤人生をやり直せてよかったと思った

番組で見ていたときから、話し方や所作が真摯で紳士的な方だなぁと思っていました。

過去にやらかしたことはありますが、山で暮らし、人と関わり、その日々が一冊の本になっており、読みながら人生は山あり谷だなと思いました。

ReHacQの企画や、ひろゆきさんとの旅が、東出さんをもう一度知ってもらうきっかけになった面はあると思います。自分も番組をきっかけに好きになった一人です。

AI時代だけど、結局人は「好かれる」からこそ仕事を頂ける。

こうして人とのつながりが続いているのは、本人の人柄もあるのかもしれません。山暮らしの大変さも含めて今の日常を読めることが、自分にはよかったです。

本とあわせて読んでいるnoteの「大学生からのQ 私のA」にも、お金や仕事を失った後の考え方が書かれています。食事や家族との昼寝に幸せを感じるという話を読むと、「世の中お金じゃない」と感じさせられます。

自分が同じように貯金を失ったら、もっとお金に執着してしまう気がします。失った分を取り戻したいし、稼がないと不安になると思う。だから、今の暮らしについて語る東出さんを見るとすごいなぁと思います。

山暮らしは羨ましくない。でも自然には惹かれる

自分は東出さんと同じように山で暮らしたいとは思いません。

ただ、箕輪さんも最近東出さんの山に行ったうえで言ってましたが、毎日人工的な街で、人がつくったものばかりに囲まれて暮らすのも、結構微妙だなと思うことがあります。

奄美大島では海、富士山では山頂、ケアンズではグレートバリアリーフを見て「うおおおお」となりました。

自然を目の前にすると、あれだけ気持ちが高まるし、その感情は「自分も動物だからなのかな」と思いました。山に住みたいかどうかとは別に、そういう場所を自分の目で見たい気持ちはあります。

東出さんの暮らしをそのまま真似したいわけではありませんが、自然に惹かれる感覚には、自分の旅とも重なるところがありました。

それぞれの旅の写真や詳しい体験は、こちらの記事に書いています。

『誰が為にか書く』をすすめたい人

個人的にですが、私のように、

  • ひろゆき東出のような旅番組やnoteをきっかけに東出昌大さんに興味を持った人
  • 都会に飽きた人
  • デジタルデトックスをガチでやりたい人
  • 食べることについて、自分の暮らしと比べながら考えたい人
  • 毎日食べているお肉について疑問を抱いたことがある人

はかなりハマる内容なのではないかと思います。

あまりに不便すぎて自分は「同じ生活をしたい」とは思いませんでしたが、食べ物を得るまでの労働や、人との関わりを読むことで普段の生活について考える機会になりました。

これからも自分は街で暮らし、お店で食べ物を買うと思います。それでも、その一食に命や人の手間が関わっていることを、当たり前だと思いたくないです。おすすめの一冊なのでぜひ!