こんにちは。Nagiです。
先日、私の大好きなインターネット報道番組である「ABEMA Prime」にて「会社を辞めて投資だけで生きていく」選択をしている若者がご紹介されていました。
簡単に内容を紹介すると26歳で銀行を退職し、500万円の元手をデイトレードで運用するマリュリュさんが、平日の昼間からデイトレをして生計を立てていくお話でした。
さらに、もう一人登場人物がいらっしゃって「ハルキ」さんという男性が45歳の時に株式投資で1,500万円を溶かし、金融資産をゼロにした人も登場されています。「マリュリュ」さんに辞めとけとアドバイスをするのかと思いきや、まだ続けられています。
多分累計1,200万円以上をロスカットした経験がある筆者の私から見れば、今すぐデイトレなんてやめたほうがいいと警告をしたい。ということで記事にまとめます。
デイトレは労働である

今回の放送で注目を集めたのは、26歳のリュルリュさんです。
彼は「朝起きるのが嫌」という極めてシンプルな理由で銀行を辞め、500万円を手にデイトレードの世界へ飛び込みました。
1ヶ月で140万円を稼ぐ日もあれば、1日で161万円を失う日もあり通常のメンタルであればきっと無理です。まぁシンプルに言えば典型的なコツコツドカンスタイルです。
それでも彼は「若さ」を武器に、30歳までに結果が出なければ再就職すればいいという楽観的なスタンスでいらっしゃいました。
99%が45歳で全部資産を失ったハルキさんと同じ結果になる
これが多くのデイトレーダーが辿り着く「数年後の真実」だと思います。
冒頭にもご紹介しましたが、ハルキさんは45歳で退職し、株式投資に全力を注ぎましたが、昨年末までに1,500万円を溶かしました。

金融資産はゼロになり、現在は親の遺産や借金を元手に、FXのスワップポイントなどで食いつないでいます。
この対照的な二人の姿は、デイトレードの本質を突いており勝っている人間は「たまたまそのフェーズにいるだけ」かもしれないということです。
番組内の専門家も指摘していましたが、投資だけで安定的に暮らすには、日本の人口のわずか3%しか持たないと言われているし、なんなら1億円規模の金融資産が必要であり、それがない状態での専業化は極めてリスキーな賭けだと言われています。
損切りできない病にかかる
マリュリュさんもハルキさんも結局マイナスをこいています。つまり損切りできない病なわけです。
私の経験でいえばトドメを刺されたのは、ビットコインではなくボラティリティの激しいアルトコインでした。
当時の私は、1時間足や4時間足のチャートを食い入るように見つめ、
- ここで反転するはず!
- ダブルボトムを形成したから次は上がる
- 水平線あるしここはさすがにいける
- 流石にここまで下落したしいける
- 移動平均線があるしいける
と、自分に都合の良いロジックを組み立てていました。
しかし、週足レベルの巨大な下落トレンドという「圧倒的な仕様変更」の前では一切テクニカルなど効かないこともあります。
ファンダでインジケーターなども一切効かないことも多々ありますし、「ロット薄目なら大丈夫やろ」があとで取り返しのつかないことになってしまった経験もありました。
「損切り」とは、自らの予測に欠陥があったと認める行為だし資産が減るのが確定する
多くの人が損切りという「敗北のスイッチ」を押すことを拒ませます。なぜなら「負けを認める」ということになるからです。
- あと少し待てば助かる
- これは一時的な調整だ
という根拠なき希望がほとんどでそれは投資ではなく、単なるマイルールの無視です。
「絶対助かる」という確信が、画面の前で神に祈るような精神状態を生みます。その一瞬の「こだわり」が、取り返しのつかない致命的なエラー(全損)を引き起こします。
1200万円より重い「機会損失」という負債

「トレードに費やした時間は無駄だった」と、今なら断言できます。
1,200万円という金銭的損失も痛いですが、それ以上に私が後悔しているのは、「クリエイターとしての純粋な成長時間」や「純粋に映画を楽しめなくなった」など時間や感情を奪われたことです。
チャートに張り付いていた膨大な時間を、もしWeb制作やエンジニアリングの研鑽に100%注いでいたら、
- もっと斬新かつ独創的で、世界を驚かせるようなものを開発できていたかもしれない
- ストレスで白髪がもっとなかったかも。今はやばい
- 2時間に1回、夜中に勝手に目が覚めて先物チャートを確認することもなかったかも
- もっと英語に勉強できていたかも
- そのお金があったら世界一周できた
など自分は完全に崩壊していたように思います。
たとえロットが小さくても、ポジションを持っているだけで勝手に脳が覚醒し、スマホを眺める慢性的な睡眠不足は完全に身体にも影響があったと思います。
デイトレは、脳のパフォーマンスを著しく低下させ、本来の仕事であるクリエイティブな思考を根こそぎ奪っていきました。
金は稼げば戻ります。しかし、失った数年間のキャリア成長と、健康な精神状態はいくら積んでも買い戻すことはできません。
そのことについて詳しくまとめた「橘玲」さんの本は超おすすめ。
なぜ人はレバレッジを求めるのか

なぜ、ある程度収入があり、独身で自由なはずの私が、身を滅ぼすようなリスクを背負ったのか。その正体は、「人生の退屈」を埋めるための刺激への依存でした。
仕事が順調であればあるほど、日常に物足りなさを感じ、自分に過度な負荷(ストレス)をかけたくなります。
もちろん何をやっても勝てるときはありますが、勝ったところで私は使い道も特にありません。
汗水垂らして得た労働の対価ではなく、何をやっても勝てていたときの「あぶく銭」であるがゆえに、金銭感覚が若干崩壊していたときもありました。
話が長くなり恐縮ですが、変にレバレッジを掛けずに現物をのんびりコツコツ買うのが1番ということです。
今の生活で十分

そんな私がデイトレを捨て、ようやく手に入れたのが現在の生活です。そこそこいい物件の部屋に住み、本当に質の高い最小限のモノだけに囲まれる幸せ。というかSNSさえなければ一人暮らし一発目のマンションのままでもよかった。
| 項目 | デイトレ時代の「地獄」 | 現在の生活 |
| 精神状態 | ひりつくストレス・脳内麻薬依存 | シラフで布団に飛び込む快感 |
| 睡眠の質 | 2時間おきに覚醒しチャート確認 | 熟睡。朝はフルマラソンの練習 |
| 投資スタイル | 短期足での「神頼み」 | 「現物だけ買って寝る」(インデックス) |
| 金銭感覚 | Amazonでの無駄遣い・浪費 | 質の高いものに投資するミニマリズム |
| 場所の制約 | 常にPCやスマホの電波に縛られる | 世界中どこにいても心が穏やか |
いくら市場が暴落しようが、下がればのんびり買えばいい
この境地に達したとき、私の資産もメンタルもようやく右肩上がりの安定軌道に入りました。
トレードを「ゲーム感覚」で楽しめると言う人もいますが、 資産を減らすなら元も子もありません。
アベプラの番組内でも、インデックス投資とデイトレードの期待値の差が議論されていましたが、時間をかけてコツコツと積み上げるインデックス投資こそが、多くの人にとって最も再現性の高い成功法則だと思います。




