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【ネタバレ注意】映画「爆弾」があまりに衝撃すぎる件【気まずいシーンも多め】

映画・ドラマレビュー
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こんにちは。Nagiです。

当サイト(Nagi Rhythm)は現在1500記事以上投稿しており、過去に様々な映画レビューをご紹介しました。

本日はタイトル通り、映画「爆弾」の公開初日にレイトショーにて観てきましたので感想をご紹介します。

まず感想の結論からお伝えすると、現在公開中の映画「愚か者の身分」同様に映画の呪怨より怖かったし、気がつけば汗びっしょり。

無駄なシーンが1秒たりともなく、どれだけ寝不足だろうがきっと画面に釘付け間違いなしの137分だと思いました。

元々audibleで原作を読み終わっていたのですが、映画で見るとまた全くもって印象が異なりました。もちろん良い意味で。

今回の記事では以下の3点についてピックアップしました。

  • 爆弾のあらすじ
  • 全員が口を揃えて言う「佐藤二郎」の演技がえぐい
  • 何度も目を覆いたくなる心理戦に汗が止まらない

それでは上から順に解説します。

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爆弾のあらすじ

舞台は独房。137分あるうち半分以上は取調室の独房シーンのみ。

物語の始まりは、東京・野方署。酔って自動販売機を蹴り上げ、器物破損で逮捕された中年男性・スズキタゴサク(佐藤二朗)が取調室へと連行されます。最初はただの酔っ払いかと思われますが、彼の口から出た言葉が一気に空気を変えます。

「東京のどこかに爆弾が仕掛けられている」

最初は冗談のように受け取った警察でしたが、彼が語った“予言”が現実になり、秋葉原で実際に爆発事件が発生。

取調室は一瞬で緊迫した捜査の中心になります。スズキは“霊感で爆弾の場所が分かる”と言いながらも、はぐらかすように意味深な言葉を並べ、警察を翻弄していきます。

この作品のほとんどは、この取調室での会話劇

  • わずかな間
  • 表情
  • 声のトーン

だけで場の空気が変わり、観客もその密室に閉じ込められたような感覚になります。

そして、終盤に近づくにつれ、スズキタゴサクの言葉がどこまで本当なのか、彼が語る“爆弾”が何を意味しているのかが、少しずつ見え始めていきます。

※ちなみに途中で「自慰シーン」や「射精」などワードが飛び交うため、家族と観にいくのはやや気まずさもありですので、「1人で見にいく」ことをおすすめします。

全員が口を揃えて言う「佐藤二郎」の演技がえぐい

まず、人によって感じ取り方はバラバラだと思いますが、主演は「山田裕貴」さんではなく、佐藤二郎さん演じる「スズキタゴサク」だと思いました。

  • 黄ばんだ歯
  • ぼろっぼろの服
  • 荒れまくった手
  • とにかく不快な話し方

どれも演出の一部なのに、そこに“生々しさ”が宿っていて、画面越しでも匂いがしてきそうなほどでした。

多くの人がレビューしているとおり、全てにおいて「たとえフィクション」とは分かっていても完全にキチガイそのもので、良い意味で不快感極まりありませんでした。何度人生を転生したとしてもあんな天才的演技をできる気が全くしないレベル。

警察側も完全に佐藤二郎さんのペースに狂わされていて、彼の話すテンポや間、そして時折見せる笑みのわずかな揺れが、観ているこちらを不安にさせます。

常に警察をおちょくっていて、それに惑わされる警察とのやり取りがドキドキで、映画「凶悪」を思い出したのは自分だけじゃないはず。

あれだけの長いセリフをカットなしで全部覚えるのはえぐい

見た人にしか分からないと思いますが、あれだけのクソ長いセリフをカットなしで、しかも滑舌も良くてアドリブまでいれているそう。

息づかいのひとつまでが緻密にコントロールされていて、現実と演技の境目が曖昧になるほどでした。

そして何より怖いのは、彼が感情を爆発させる瞬間ではなく、静かに笑う時です。その笑みの裏にあるものが、怒りなのか、悲しみなのか、まったく読めないのがとにかく不快極まりなかったです。

この演技によって、取調室の空気が一変し、警察官たちが次第にペースを乱していくのがわかります。観客自身も、彼の言葉の罠にかかったような気持ちになったと思います。

まさに、「目を逸らせない不快さ」がここにあり、様々な俳優を見てきましたが、まさに「狂人」というのが1番似つかわしい表現だと思いました。

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まじで「あんのこと」とは別人すぎる。

何度も目を覆いたくなる心理戦に汗が止まらない

『爆弾』の恐ろしさは、目に見える暴力ではなく、心理的な圧力にあります。

取調室という狭い空間で交わされる会話のひとつひとつが、爆弾の導火線のように張りつめています。最初は本当に「霊感」によって爆発しているかのようなホラー映画なのかなと錯覚した人もいたはず。

警察が優位に立っているように見えても、スズキタゴサクの言葉のひとつで、形勢が一気に逆転してしまいます。その瞬間ごとに、空気が重くなり、観ているこちらも無意識に呼吸を浅くなっていくことに気が付きます。

様々なシーンにおいて日常生活にリンクしてしまう

たとえばですが、映画「ラストマイル」では、僕たちが普段使用しているAmazonや楽天など荷物が届いた時に開けた瞬間爆発する内容でした。

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この作品では、

  • ペットボトルに爆弾を仕掛けていることから、自動販売機で飲み物を買った瞬間爆発
  • スマホから電話をした瞬間爆発
  • バイクに爆弾を仕掛ける

などなど、映画「ラストマイル」同様に日常生活においてリンクするような内容ばかりで「もし自分がその立場だったらどうしよう」と考えてしまいました。

たとえば、

  • 家のドアを開けた瞬間爆弾が作動しないか
  • お風呂のボタンを入れた瞬間爆弾が作動しないか
  • 自転車に乗ろうとしたら爆弾が作動しないか
  • ファミマで缶コーヒーを買って、そのプルタブを開けた瞬間爆弾が作動しないか

など何をするにしても「もしそんなことがあったらどうしよう」と億劫になってしまいました。特に自分のように2-3日映画の世界から感情が消えない人間にとって余計にそう感じてしまいます。

「ラストマイル」では荷物を開けた瞬間爆発するのではないか、と身構えてしまったり、「愚か者の身分」だと「家に帰った瞬間誰かがいるのではないか」とフィクションだと分かっていても数日間引きずってしまうタイプの人は要注意です。

何気ない毎日こそ幸せである

エンドロールが流れても、すぐには立ち上がれませんでした。取調室の緊張感がまだ身体に残っていて、映画館を出ても頭の中でスズキの声が響いていました。

やっぱり映画館から出た時、巻き込み事故に遭わないかすごく警戒してしまったし本当に何気ない日常が幸せであることを確信。

  • いつも通りの朝起きる
  • 普通に仕事をする
  • 何事もなく家に帰る

それだけで、どれほど安心できることなのかを実感します。

世の中は良い人のほうが大半を占めていることはわかっているけど、中には本当に狂っている人間もいます。

伊藤沙莉が暴れ狂い、佐藤二郎を殺そうとしたときには佐藤二郎が嬉しがって「射精してしまった」という発言に対し、ふと神戸児童殺人事件の「酒鬼薔薇聖斗」を思い出してしまった人は自分だけじゃないはずです。

完全に頭のネジがぶっ飛んでしまっている側で、改めて自分の身の周りでそういった事件がないことに感謝したくなりました。

まとめ

いかがでしたか?

本日はタイトル通り、映画「爆弾」の公開初日にレイトショーにて観てきましたので感想をご紹介しました。

改めて感想の結論からお伝えすると、現在公開中の映画「愚か者の身分」同様に映画の呪怨より怖かったし、気がつけば汗びっしょりになる作品でした。

無駄なシーンが1秒たりともなく、どれだけ寝不足だろうがきっと画面に釘付け間違いなしの137分だと思いました。

今回の記事では以下の3点についてピックアップしました。

  • 爆弾のあらすじ
  • 全員が口を揃えて言う「佐藤二郎」の演技がえぐい
  • 何度も目を覆いたくなる心理戦に汗が止まらない

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