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【切ない】A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーを見た感想まとめ【ネタバレ注意】

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こんにちは。Nagiです。

当サイト(Nagi Rhythm)は現在毎日1000日以上更新をしており、過去に様々な映画やドラマのレビュー記事をご紹介させていただきました。

先日「A GHOST STORY (ア・ゴースト・ストーリー)」を鑑賞したのでレビューをさせていただきます。

まずいきなりネタバレで申し訳ないですが、作品の映像の中でほぼ8割と言っていいほどセリフがなく、全て悲しい表情のみで視聴者に何かを訴えてくる表現方法は製作者側が相当この作品に対する自信が垣間見えました。

それと同時に万人受けではなく「賛否両論になっても良い」という余裕の見える製作背景が伝わってきて逆に心地が良い。

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気になるあらすじ

アメリカ・テキサスの郊外、小さな一軒家に住む若い夫婦のCとMは幸せな日々を送っていたが、ある日夫Cが交通事故で突然の 死を迎える。妻Mは病院でCの死体を確認し、遺体にシーツを被せ病院を去るが、死んだはずのCは突如シーツを被った状態で起き上がり、そのまま妻が待つ自宅まで戻ってきた。Mは彼の存在には気が付かないが、それでも幽霊となったCは、悲しみに苦しむ妻を見守り続ける。しかしある日、Mは前に進むためある決断をし、残されたCは妻の残した最後の想いを求め、彷徨い始める――。

監督

  • デヴィッド・ロウリー

脚本

  • デヴィッド・ロウリー

出演者

  • ケイシー・アフレック
  • ルーニー・マーラ
  • ウィル・オールダム
  • リズ・フランケ
  • ロブ・ザブレッキー

タイトルから連想した際はホラー映画かと思えば一切そんな素振りすらもなく、物語は静寂に包まれながらも淡々と進んでいきます。

序盤には夫を亡くしたあとのルーニー・マーラを演じる妻がパイを食べながら嘔吐を繰り返すシーンを3分ほど見続けるだけのシーンすらもあります。

通常であれば狂気に満ちたシーンをただ鑑賞するだけなのでは・・・?と思われるかもしれませんが、現実的なところでいえば最愛の夫を失った妻といえばこのような悲観に満ちた毎日を過ごすのであろうと思いました。

退屈な映画かと思えば一切そんなことない

8割近くセリフもない上にあまりに淡々と進むので「退屈な映画・・・」なんて思われがちかもしれませんが、そんな心配は一切なく物語中盤あたりから緩やかに展開していきます。

この生活が永遠に続くと人は思いがちではありますが、実は毎日が奇跡だったりします。この物語のように最愛の夫と出会えたことも、この素敵な住環境に恵まれていることも。

いつどうなるか分からない

いつ最愛の夫を失くすかもわからない。だからこそ毎日特別な日でありたい。

亡くなってからも、何の気もない日常風景の中で幽霊という見えない存在が優しく見守っているシーンは心が打たれました。

幽霊となっても、新しい住居人に対してなかなか受け入れることのできない場面もありましたが、それでも受け入れて前に進みながら成長をしていくシーンは多くの方を勇気付けたのではないかと思います。

どこかで見守ってくれている存在

無力ながらもずっと妻を見守っている描写の連続で、少なからず本当の愛というものを感じました。

幽霊のデザインは決してチープさを拭えないものの、それでも「生きる」ということはなにか、そして「死ぬ」ということはなにか。

生きている時間をもっと大切にしていこうと考えさせられる、芸術性のある作品でした。

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