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【ネタバレ注意】「葉桜の季節に君を想うということ」を読んだ感想【どんでん返し】

コラム
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こんにちは。

すごく今更ですが、たくさんのレビューがされているベストセラー小説「葉桜の季節に君を想うということ」を読んだのレビューをさせていただきます。

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イニシエーションラブと同じく、大どんでん返し系の小説としてよくまとめられていたのと「なんて素敵なタイトルなんだ・・・!」という第一印象がきっかけで購入してみました。

まずいきなり感想を一言で申し上げますと、「完全に内容がタイトルと合っていない、ヤクザの話」でした。

良かった点、微妙だった点をそれでは上から順に解説をしていきます。

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良かった点

  • 純粋にタイトルが古風で素敵
  • 今まで見たことないタイプのどんでん返し
  • 次の展開が読めないのでワクワクする

なんて古風で素敵なタイトルなんだ、と思いわくわくしていたらいきなり下品な表現から始まり、内容はほぼタイトルと関係なし。

人によって大きく評価が分かれる

叙述トリックのおすすめには必ず名前があがるものの、評価は分かれる問題作であり、Amazonの評価は1から5まできれいに分かれています

個人的に評価が1でもあるし5でもあるし難しい気がします。

誰もが予想のできないトリック

整理するとこんな感じ。

  • 1.節子=さくら
  • 2.さくら(節子)は将虎を安藤士郎と誤認していた
  • 3.主要登場人物は全員老人

何といっても賞を総ナメするほどのインパクトを与えたのは、ラストで全貌が明かされるみんな老人だったという叙述トリックだろうと思います。

作者が登場人物を若者に見せるためにミスリードした理由は、老人も若者も大差ないというメッセージを伝えたかったのではないでしょうか。

主人公も「気持ちひとつだ。やる気があれば年齢なんて関係ない」というメッセージが強く頭の隅に残っています。

微妙だった点

  • セクションごとにストーリーが思いっきり変わるのでついていくのに必死
  • タイトルと内容が合っていない
  • 主人公の性格が少し残念
  • 叙述トリックが年齢に関することで、事件とは関係がない
  • 事件の話はそっちのけの、ラブロマンス的なラスト

この小説、クライマックスでこれでもか!というほどどんでん返しを畳みかけてくるので、初読時には目がくらんでしまって全貌が判りづらい。かなりついていくのに必死でした。

よく読めば違和感ありあり。しかし1回読む程度では気づかない

わかってしまえば、違和感にはすべて合点がいきます。

警備員も高齢者に多い仕事だし、フィットネスクラブに通っていることや、そこの若い女性スタッフに「仲良しですねー」なんて微笑ましい目で見られていることもそうでした。

こんな態度は、「子供」か「お年寄り」にしかありえないですよね。

それに、若者は「モテるため」ならともかく、「セ○クスのために体を鍛える」なんて言いません。鍛えなければ難しい年齢であることが目につきます。

再読すると全てが老人に見える

遊び人のように見える将虎にガールフレンドがおらず、ナンパなども行わず、ひたすら出会い系のみに出会いを求めていることにも納得しますね。

主人公であるおじいちゃんには若い女性をナンパすることは難しいだろうと思いました。

そしてなんといっても、「そんなに早く歳を取らせて死なせたいか」というのはまさに高齢者が好んで言いそうなジョークなようにも感じました。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

2度目3度目を主人公や登場人物全てが老人設定で読むと、すごく気持ち悪い内容であることが分かります。

冒頭の将虎のセ○クスシーンは、70歳と60代後半の男女の行為です

中盤で将虎が、さくらが売春していることを知るシーンがあるが、70歳のばあちゃんに借金返済の助けになるほどの需要があるのかと思い、再読するとかなり気持ちが悪いです。

年齢はどれだけ生きたかを示すだけ

年齢はどう生きたかを表すものではありません。

恋愛といえば若い人同士のものを望む読者が多いので、歳を取ると受け入れがたいという気持ちも分かります。

しかしながら、この小説に私は年齢を重ねようと、いつまでも現役な二人の姿に正直羨ましいと思ったのと自分もこういった人生を歩んでみたいと思いました。

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