こんにちは。Nagiです。
当サイト(Nagi Rhythm)は現在毎日1000日以上更新をしており、過去に様々な映画やドラマのレビュー記事をご紹介させていただきました。
先ほどNetflixにて話題になっていた「アメリカン・ヒストリーX」を鑑賞したのでレビューをさせていただきます。
まず結論からいえば怒りと憎悪に満ちた非常に重い作品。決して朝から見るものではないですね。。。
ナチスの差別に値する映画は話の内容が重く、正直といって苦手です。
しかしながら、永遠に消えない人種差別やアメリカにずっと根付いてる黒人差別、白人主義、見るに耐えないシーンが多いものの非常に勉強になります。
世界の出来事を自分事に置き換えてみる
今我々は平和で幸せに生きていることができていますが、世界のあちこちで今でもこのような出来事が起きていると考えると他人事ではありません。
仲間だと思っていた白人に屈辱の目に合わされ、敵だと思っていた黒人に命を助けられるシーンは多くの人が見入ってしまったのではないかと思います。
逆にここまで鮮烈な体験をしない限り、洗脳から目を覚ますのは難しいとも言えますね。
徹底した裏側の仕掛けが深い
「白黒は回想シーン」「カラーは現在」を指しているのをお気づきでしたでしょうか?
白黒にしているのは理由があって、これは白人or黒人という2つの肌の色でしか判断ができなくなっているデレクの世界を表現しているのだろうと思います。
刑務所での回想シーンはリアルすぎて背筋が凍る
ネオナチのグループメンバーからシャワー室でレイプをされるシーンはあまりにも可哀想で涙が出そうになります。
シャワー室でのシーンはモザイクも一切なしで、刑務所での生活を少しでも多くの人に伝えようとする意図がストレートに伝わりましたね。。。
ノートンの演技が圧巻
どんな悪党を演じても、その佇まいや演技からは隠しきれない知性が感じられます。
服役前の殺人を犯してしまうほど人種差別に執着する狂気的な表情と、服役後の穏やかな表情を見事に演じ分けており、ここまで振り切った表現の幅がある俳優はいないのではないだろうかと思いました。
人種差別について
白人と黒人はこれからも一生お互い睨み合っていくのだろうと思います。
文化だから仕方がない部分はあったとしても、肌の色で判断するのではなく誰もが手を取り合って輪を作る世界ができればと願います。
似たような差別映画である「デトロイト」とセットで見ると、さらに差別に対する理解が深まるだろうと思いました。
日本での今後の生活について
日本では近年、人手不足が大きな問題となり、政府は外国人労働者の受け入れを推進し始めています。
そしてこれから、日本国内でも外国人と接する機会がさらに増えていくことだろうと思います。
日本は単一民族国家のため、この映画で描かれているような人種問題は身近に感じられない人が大多数だと思われます。
しかし今後外国人と接する機会が増える中で、彼らがどのようなバックグラウンドを持ち、どのような経験をしてきたか、何に苦しんでいるのか、理解することは共に生きるために大切だと当作品を通して改めて感じられました。