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【ネタバレなし】今年読んで面白かった小説ベスト3を発表

読書レビュー
この記事は約5分で読めます。

こんにちは。Nagiです。

当メディアでは下記のように過去に様々な本のレビューを執筆させていただきました。

筆者自身かなり内向的な性格であり映画を年間100本以上見たり、本を週1-2冊程度読む習慣がありましてそんな本日は小説にフォーカスをして記事を執筆させていただきます。

まずいきなりですが2021年読んだ作品をピックアップをさせていただきました。
少し長いのでスクロールが大変かもしれません。予めご了承ください。

  • 真夜中乙女戦争
  • 私という病
  • 花束みたいな恋をした
  • ドグラマグラ
  • 愛がなんだ
  • ファーストラヴ
  • 20代で得た知見
  • バイバイ、ブラックバード
  • Red
  • 世界から猫が消えたなら
  • 四月になれば彼女は
  • 残像に口紅を
  • 人間失格
  • 13階段
  • 赤い指
  • 告白
  • 絶望ノート

これらのようにご覧のように小説だけで合計17冊とかなり読んでおり、これ以外にもビジネス書も読んだりするのでかなりの本を読んでいることになります。

この中から本記事ではベスト3ということで下記3点に絞り込んでみました。

  • ファーストラヴ
  • 四月になれば彼女は
  • Red

どれも素晴らしい作品ばかりでかなり選び抜くのを迷ったのですが、ネタバレなしで上から順に解説をしていきます。

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ファーストラヴ

直木賞受賞作の本作をまず結論から言えばまさにページをめくる手が止まらなくなる小説です。抽象的になってしまい申し訳ないですが、小説が苦手な方であってもすっと島本理生さんの世界観に馴染んでいることでしょう。

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以前本メディアにもレビュー記事を書かせていただいたことがあるのですが、島本理央さんならではの比喩表現や「少女が静かに傷を負うシーン」が絶妙で、その場面と同時に「感覚がぼやけていく描写」も絶妙で気付けば島本さん独特の表現に虜になっている自分がいました。

登場人物が多くなってくると人物の名前や性格、担当を覚えるのが大変で物語前半から中盤にかけてしんどいのかも?と思って読んでいたものの、中盤から後半にかけて展開がとんでもなくてしがみつくのに必死になっている自分がいました。

まさにジェットーコースターに乗っているかのような感覚になる小説です。

映画版もおすすめ

Amazonプライムで現在配信中で、原作に負けじとかなりディープなところを突いてきています。Amazonプライムに入会されている方は是非ご覧ください。

四月になれば彼女は

川村元気さん著の「世界から猫が消えたなら」と迷ったのですが、同著の本作の透明感のすごさに圧倒されてやはりこっちを選んでしまいました。トーンで例えるならばペールトーン、カラーでいえばパステルカラーと言えば伝わりやすいかもしれません。

胸を何度もえぐられるような感覚

なぜ本作をピックしてしまったかも言葉では上手く言い表すことができないほどぐっとくるところがあり「とりあえず手にとってみてください」としか言いようのないストーリーです。人間の本能的な部分をこれでもかと痛いくらい突いてくるのが特徴かもしれません。

簡単に一言でお伝えしますと「なぜ人はいつか終わりがあると分かっていても恋愛をしてしまうのだろう?」そう考えさせられる作品です。

あれだけ好きだと言われ、まるで磁石のように運命的な出会いをしたとしても、人はいつか突然あなたから離れてしまい、終わりというのを迎えてしまいます。

そんな刹那的なものだからこそ恋愛はロマンティックなのだと本著からメッセージが伝わってきたような気がします。

特に好きな表現がこちら

恋は風邪と似ている。風邪のウイルスはいつの間にか体を冒し、気づいたら発熱している。だがときが経つにつれ、その熱は失われていく。熱があったことが嘘のように思える日がやってくる。誰にでも避けがたく、その瞬間は訪れる。

冒頭にも述べましたが夏のカラッとした天気のときに湖を背景に、この本を読むとさらにディープな世界観に浸れるでしょう。

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Red

まずあらすじを一言でいえば「不倫」物語なのですが、ただの不倫ではなくもはや身体がいうことが効かない「純愛」なる物語になっています。

ファーストラブと同著の島本理生さん作なのですが、ファーストラヴ同様に彼女の表現の仕方に圧巻されてしまい気付けばファンになっている自分がいました。

本作はファーストラブのような人が死んだりするシーンはないのですが、とにかくドロッドロでありながらも高貴でラグジュアリーな雰囲気が漂う物語となっています。

ドロドロなのに上品というまさに真逆の世界観なのにバランスが良いという不思議な感覚になる本作は多くの方を魅了しているのも納得です。

映画版も面白い

映画化すると聞いた時「主演が誰になろうと、これは賛否両論になる」と思いました。

塔子のイメージはあまり既存の女優さんに当てはまる人はいなかったし、むしろ濡れ場とかどうするんだろうと思っていたのですが「ああ、夏帆さんで良かった。」と思えました。

女性視点で見るとより一層楽しめる

女性の力強さ、脆さ、寂しさを忠実に再現しており目を背けたくとも現実は背けられない、気付けば好きな男性ができてしまったことがある女性にこそみていただきたい作品です。

凍えるほど寒い冬の時期に見るとさらに雰囲気が出ておすすめなのでこれからの時期だとより一層世界観に浸れることでしょう。

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まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回の記事では年間20冊弱読んだ筆者が今年のベスト3小説ということで下記3点に絞り込んでみました。

  • ファーストラヴ
  • 四月になれば彼女は
  • Red

どれも素晴らしい作品ばかりでかなり選び抜くのを迷ったのですが、ネタバレなしで解説をさせていただきました。

映画も良いですがたまには小説を読んで息抜きする時間もすごくデトックス効果があって良いですよね。2022年もページを捲る手が止まらないほど物語に没頭できるような作品と出会えますように。

当メディアでは下記のように過去に様々な本のレビューを執筆させていただいておりますので併せてご覧くださいませ。

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