こんにちは。Nagiです。

先日Rick Owens本人が使っているAesopについて調べるためにインタビューを漁っていたところ、普段の生活についてもかなり具体的に話している記事を見つけました。

Rick Owensといえば全身黒、腰まで伸びた黒髪、巨大なプラットフォームブーツが特徴で、勝手なイメージで恐縮ですが夜中まで遊んで昼過ぎに起きてそうですが、実際はまったく逆なことが判明。

結論から言えば朝8時に起きて仕事をして、昼寝をして、また仕事。夜に筋トレをして23時30分には寝るという、想像以上に規則正しい生活を送っています。

しかも2025年だけではなく、過去のインタビューを遡ってみてもずっと似たような生活をしていることが分かりました。

今回の記事は2025年にThe New York Timesが密着したRick Owensの1日を中心に、過去のインタビューも合わせて日本語に訳しながら普段の過ごし方をまとめます。

引用元:Rick Owens公式掲載・The New York Times「Rick Owens Has a Plan. Don’t Get in the Way.」2025年7月28日

※2026年9月時点で確認できた情報をもとにしています。

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目次
  1. Rick Owensの1日は朝8時から始まる
  2. 朝食は食べず、エスプレッソ2杯半
  3. 今でも普通に自分で服を作っている
  4. 13時30分の昼食もだいたい毎日同じ
  5. 14時30分から毎日昼寝
  6. 15時から仕事再開、18時30分にプロテイン
  7. 20時30分から筋トレ
  8. 21時頃Michèle Lamyと夕食
  9. 酒を飲まないRick Owens、2025年に少量だけ再開していた
  10. Rick Owensの1日をまとめると
  11. たまに遊びに行く時も普通ではない
  12. 忙しいファッション業界でも「速いのが好き」

Rick Owensの1日は朝8時から始まる

2025年のThe New York Timesでは、Rick Owensの1日を朝から夜までかなり細かく追っています。

まず起床は朝8時と意外と早く、平日だけではなく週末も旅行中も同じ時間に起きるとのこと。

起きて最初にするのは新聞を読んでメールを返すこと。当時は1934年の映画『The Black Cat』を見るのも朝の日課になっていました。

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どんな映画かというと、「若い夫婦が事故を起こしてたどり着いた屋敷の主人が悪魔崇拝者で、過去の恋人をガラスケースに保存している」というなかなかぶっ飛んだ内容です。

Rickは白黒のアールデコで、不気味で悪魔的なのに馬鹿げているところが好きだと過去のインタビューで話されています。

朝8時から見る映画ではない気もしますがRick Owensらしさ全開。

髪のセットはどうしてる?

2週間に一度自分で黒く染め、3カ月に一度ケミカルストレートをかけています。ちなみに実際に筆者自身もRickOwensのパリ展にてRick本人が髪を染めているシーンを見かけました。

最近はかなり髪が細くなっていて、美容室へ行くたびに「もう縮毛矯正できません」と言われないか心配しているそう。(確かに頭頂部はかなり気になりますね・・・!)

あの黒髪ストレートも地毛ではなく、元々はかなりくせ毛で茶色とのこと。意外過ぎるワロタ。

朝食は食べず、エスプレッソ2杯半

10時になると階下にあるオフィスへ。その前に飲むのがエスプレッソ2杯半で朝食は嫌いらしく、何も食べません。

本人曰く、エスプレッソと空腹の状態に勢いを感じるとのこと。ちなみにRickの自宅とオフィスは同じ建物にあり、寝室から階下へ降りればそのまま仕事場。

通勤時間はほぼ0分なのうらやましすぎ。

今でも普通に自分で服を作っている

Rick Owensほど大きなブランドになると、本人は方向性だけ決めて後はスタッフに任せているのかと思っていました。

しかし2025年時点でもデザインチームは約5人。それにRick本人が多くの服を自分でカッティングしてドレーピングしています。

ブランドの規模を考えると、とっくに経営だけしていてもおかしくありませんが、今も普通に手を動かしているようです。

かなり昔からこのスタンスは変わっておらず、2007年のインタビューでも服作りについて技術的な部分まで本人がかなり具体的に話しています。

引用元:Rick Owens公式掲載「Excelsior」2007年6月

ちなみに2026年のMAPS Koreaで「典型的な1日はどんな感じ?」と聞かれた時の回答は、「VERY STRICT」でした。

仕事中も、どうすれば論理的かつ実用的に前へ進めるかを常に考えていると話されており、2026年になっても相変わらず厳格。

引用元:Rick Owens公式掲載・MAPS Korea Issue 198「TALK I」2026年

13時30分の昼食もだいたい毎日同じ

昼食は13時30分頃。

基本的にはMichèle Lamyと自宅のテラスで食べ、週に一度ほどRick Owensのパリ店スタッフとルーヴル美術館にあるCafé Marlyへ行くこともあるそうです。

普段食べているのは、

  • サーモンまたは白身魚
  • ビーツ
  • アボカド
  • 卵白のサラダ
  • パイナップル
  • メロン

という内容でほぼ毎日同じものを食べています。最近栄養士に相談してこの食事になったそうですが、その理由が少し面白い。

以前はケーキをかなり食べていたらしく、血液検査をしたところ栄養士から「ケーキを食べすぎ」と言われたとのこと。めちゃくちゃお茶目であることが分かります。

14時30分から毎日昼寝

Rick Owensの生活で昔からずっと続いているのが昼寝。

2003年にMichèle Lamyとパリへ移住した頃から始めた習慣で、現在も14時30分頃になるとドレッシングルームにあるデイベッドで寝ます。

Rick本人は昼寝のことを「escape route」と呼んでいます。

仕事でたくさんの人に返事をする必要がある中、すべてを一度シャットアウトするために始めたそうです。

現在も仕事や旅行の予定を組む時に昼寝をかなり大事にしており、2025年の別のインタビューでは、自分にとって手放せない贅沢として毎日の昼寝を挙げています。

引用元:Rick Owens公式掲載「A Laugh in the Dark」2025年7月7日

この辺りは以前書いたRick Owensのミニマリズムにもかなり近いところがありますね。ぜひ以下の記事もご覧ください。

15時から仕事再開、18時30分にプロテイン

昼寝をしたら15時頃からまた仕事。

2025年当時はパリの「Palais Galliera」で開催された大規模な回顧展『Temple of Love』の準備なども進めており、実際に筆者自身も会場に足を運びました。以下の記事にてレポートを記載しました。

18時30分頃には間食で、現在飲んでいるのはココナッツヨーグルトにプロテイン1杯、キウイ2個、ブルーベリーを混ぜたシェイクです。

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以前はこの時間にパリのスウェーデン文化センターでプリンセスケーキを食べていたらしいのですが、先ほどの栄養士に怒られたこともあってプロテインへ変更。

それからまた仕事を続けます。どれだけストイックなのでしょうか・・・。

20時30分から筋トレ

Rick Owensはかなり昔から筋トレを続けており、2025年時点では仕事場の中にホームジムまで設置しており、20時30分頃からトレーニング。

本人は現在の使い方について、

  1. 筋トレする
  2. 仕事を少しする
  3. また筋トレ

みたいな感じだと話しています。仕事場にジムを作る辺り、徹底していることがわかります。

ちなみにRickはランニングなどの有酸素運動が嫌いで、2022年のインタビューでは「cardioはやらない、嫌い」とはっきり話しています。

腹筋の回数や普段のトレーニングについても本人がかなり具体的に話しているので、これは筋トレだけで別記事にできそうです。

引用元:Rick Owens公式掲載・MATCHESFASHION「The Interview: Rick Owens on Legacy, Responsibility, and the Eternal Search for Serenity」2022年3月25日

21時頃Michèle Lamyと夕食

Rickは料理をほとんどしないため、基本的にはMichèle Lamyと外食します。

冬はJ.K. Place、夏は近所のブラッスリーへ行くことが多く、その後は自宅へ戻ってテレビをみたりリラックスしつつ、寝る前には数本タバコを吸うそう。

2025年のインタビューで挙げているのは日本のMarlboro Light 100sで、白いパッケージが気に入っているそう。

Aesopを使う理由としてパッケージを挙げていたことを考えると、この辺りも妙に本人らしさがありますね。

ちなみにRick Owens本人が長年使っているAesopについては、先日こちらの記事で詳しくまとめました。

酒を飲まないRick Owens、2025年に少量だけ再開していた

Rick Owensといえば酒を飲まないことで知られており、過去のインタビューでも長年禁酒していることを話しています。

若い頃はまったく逆で、2025年のThe New York Timesでは、自分の若い頃を“raging alcoholic”と振り返っています。

その後お酒をやめてからルーティンを徹底するようになり、本人も「ルーティンが次の依存になったのかもしれない」というようなことを話しています。

ここまでは以前から知られていたRickと同じですが、2025年のインタビューでひとつ変化があり最近になって少量だけお酒を再開しています。

飲んでいるのは寝る前のジン1ショット

銘柄は「Seventy One」で、一日の最後に少しだけ心地よく酔いたくなったというような理由を話しています。

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以前の記事だけを見ると「Rick Owens=完全に酒を飲まない人」ですが、少なくとも2025年時点では少量だけ再開しているようです。

そして23時30分には就寝。これで一日終了です。

引用元:Rick Owens公式掲載・The New York Times「Rick Owens Has a Plan. Don’t Get in the Way.」2025年7月28日

Rick Owensの1日をまとめると

  • 8:00 起床、新聞、メール、映画
  • 10:00 エスプレッソを飲んで仕事開始
  • 12:00 カッティングやドレーピング
  • 13:30 昼食
  • 14:30 昼寝
  • 15:00 仕事再開
  • 18:30 プロテインシェイク
  • 20:30 筋トレ
  • 21:00 夕食
  • 就寝前 タバコ、ジン1ショット
  • 23:30 就寝

見た目から想像していた生活とはだいぶ違いました。

実は何年も前からほとんど変わっていない

さらに面白いのが、最近になって健康を意識してこの生活になったわけではありません。

2019年にVogueがRickの1日を取材した時も、

  1. 朝8時に起きる
  2. ベッドでメール
  3. 11時頃から仕事
  4. 14時頃に昼食
  5. 昼寝
  6. また仕事
  7. ジム
  8. 22時頃に夕食

という生活をしており、現在とほぼ同じで完全にルーティン化しています。

当時のRickは自分について禁欲とジムの世界に住んでいる落ち着いた男というような表現もしています。

引用元:Rick Owens公式掲載・Vogue U.S.「A Day in Paris With Rick Owens, Fashion’s Coolest Iconoclast」2019年3月

さらに2018年、ヴェネツィアで行われたインタビューでも朝8時に起き、ベッドでコーヒーを飲みながらパソコンを開いてメール。

その後ランチ、昼寝、ジム、また仕事。この時は本人も「毎日何をするのか正確に分かっている」というようなことを話しています。

引用元:Rick Owens公式掲載・MR PORTER「How Mr Rick Owens Tunes Out the Noise」2018年7月12日

少なくとも2018年から2025年まで、基本的な流れはほぼ変わっていないし、2007年のインタビューでもすでに、昼食やジム、昼寝を組み込んだ生活について話しています。

服も常に全身黒かつジャケットにショーツにブーツと、同じものを何年も着続けていますが生活までかなり固定されています。

たまに遊びに行く時も普通ではない

もちろん毎日家と仕事場を往復しているだけではなく、たまにはクラブへ遊びに行くこともあるとのこと。

ただし2019年のインタビューで話していた遊び方が変わっています。

みんなが帰り始める頃に登場という変態っぷり

夜中に一度昼寝をして、起きてコーヒーを飲み、朝4時頃にシラフでクラブへ行く。

本人はこれをかなり明晰な状態で楽しめる素晴らしい体験だと話しています。

若い頃の土曜の夜は過剰さや高揚感を求めていたそうですが、今はまったく逆だそう。

同じインタビューでは、土曜日の夜にイタリアの誰もいない工場で一人メンズコレクションを仕上げていた時のことを振り返り、「これ以上グラマラスで幸福なことがあるだろうか」というようなことまで話しています。

引用元:Rick Owens公式掲載・Vogue U.S.「A Day in Paris With Rick Owens, Fashion’s Coolest Iconoclast」2019年3月

忙しいファッション業界でも「速いのが好き」

これだけルーティンを固めていると、ゆっくり自分のペースで仕事をしたいタイプなのかと思いますがそうでもありません。

2019年のVogueでは、ファッション業界のスピードについて「速いのが好き」と話しています。

当時でも複数の店舗、オンラインストア、複数ライン、家具まで抱えていましたが、速すぎるから苦しいとは感じていないとのこと。

その一方で、昼寝やジムを削ってまで仕事をするわけでもなく、朝から晩まで根性で働き続けるというより、休む時間まで含めて毎日ほぼ同じリズムで仕事を続けている感じです。

Rick Owensの生活はかなりミニマリストである

今回Rick Owensの1日を調べていて面白かったのが、以前書いたミニマリズムの記事と普段の生活がそのまま繋がっているところ。

どちらかといえばスティーブジョブズに近いところを感じました。Rick本人は物について「集めるより排除する方が好き」とも話していますが、物だけではなく普段の生活もかなりシンプルです。

本人が「意思決定の回数を減らして生産性を上げよう」みたいなことを考えているのかは分かりませんが、ジョブズと同じように単純に一度決めたことを繰り返すのが好きなのだろうと思います。

全身黒で巨大なブーツを履いて、とんでもない服を作っている本人の日常が、朝8時に起きて仕事して、魚とサラダを食べて、昼寝して、また仕事して、筋トレして寝るという想像していたRick Owensの生活とは全然違いました。

20年以上第一線で服を作り続けていることを考えると、この変わらない生活も結構大きいのかもしれません。自分もルーティンを大事にしていこうと思いました。